呻吟語 / 内篇・應務・字は三書を經れば真なり難し
字經三書,未可遽真也;言傳三口,未可遽信也。
新字:字経三書,未可遽真也;言伝三口,未可遽信也。
書き下し
字は三書を經れば、未だ遽かに真ならざるなり。言は三口に傳はれば、未だ遽かに信ならざるなり。
現代語訳
文字は三度書き写されれば、すぐには本物と言えません。言葉は三人の口を伝われば、すぐには信じられません。
解説
伝言と写本の劣化を、三という回数で示します。三度写せば字は崩れ、三人を経れば話は変わる。数字を具体的に挙げているので、噂の扱い方の基準として使えます。前に出てきた、見聞きしたことを言い見聞きしていないことを言わないという段と合わせると、情報の出所を数える習慣が求められていると分かります。情報の出所を数える習慣が、ここで求められています。
この章句が説くこと
伝聞劣化写本噂出所
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