呻吟語 / 内篇・問學・別に題目を尋ぬるを必せず
講學人不必另尋題目,只將四書六經發明得聖賢之道精盡有心得。此心默契千古,便是真正學問。
新字:講学人不必另尋題目,只将四書六経発明得聖賢之道精尽有心得。此心黙契千古,便是真正学問。
書き下し
講學の人は別に題目を尋ぬるを必せず。只だ四書六經を將て聖賢の道を發明し得て精盡し、心得有らんとす。此の心默かに千古に契へば、便ち是れ真正の學問なり。
現代語訳
学を講じる人は、別に新しい題目を探す必要がありません。ただ四書と六経で聖賢の道を明らかにし尽くし、心に得るものがあればよいのです。この心が黙って千年の昔と契い合えば、それが本物の学問です。
解説
新奇な題目を探す学者に、既にある書で十分だと言います。四書六経を精しく明らかにし、心に得る。それだけで足りる、と。そして最後に、千年の昔と黙って通じ合えばそれが本物だと結びます。前に出てきた、千字文一冊でも一生使い切れないという段と同じ立場で、新しさを求める必要が無いという主張です。新しさを求める必要が無い、という主張になっています。
この章句が説くこと
経書新奇心得千古本物
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