呻吟語 / 内篇・問學・胸中獨り得たる中正の道理
學問大要,須把天道、人情、物理、世故識得透徹,卻以胸中獨得中正底道理消息之。
新字:学問大要,須把天道、人情、物理、世故識得透徹,却以胸中独得中正底道理消息之。
書き下し
學問の大要は、須らく天道・人情・物理・世故を把りて識得すること透徹し、卻って胸中獨り得たる中正底の道理を以て之を消息すべし。
現代語訳
学問の大要は、天の道と人の情、物の理と世の慣わしを、突き抜けて分かるまで掴み、そのうえで胸の中に自分で得た中正の道理によって、それらを量り加減することです。
解説
学問を二段に分けます。まず天道と人情と物理と世故という四つを知り尽くすこと。次に、自分で得た中正の道理でそれらを量ること。知識の収集と、それを裁く基準の両方が要るという構図です。しかも基準は胸中で独自に得たものとされており、借り物ではありません。学問の全体像を一文で示した一段です。基準は借り物ではなく、胸中で自ら得たものとされます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
天道人情物理世故基準
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