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呻吟語 / 内篇・問學・天下の耳目を用ふ

役一己之聰明,雖聖人不能智;用天下之耳目,雖眾人不能愚。

書き下し

一己の聰明を役すれば、聖人と雖も智なる能はず。天下の耳目を用ふれば、眾人と雖も愚なる能はず。

現代語訳

自分一人の聡明さだけを働かせれば、聖人であっても智者ではいられません。天下の耳目を用いれば、普通の人であっても愚か者ではいられません。

解説

個人の才と集団の目を比べ、後者が勝つと言い切ります。聖人でさえ一人では智者たり得ず、凡人でも大勢の目を借りれば愚かにならない。修身篇にあった、百人集めれば賢人が作れるという段と同じ立場です。才の有無を議論から外し、情報の集め方だけで結果が決まるという、実に近代的な見方になっています。才の有無を議論から外した、実に近代的な見方です。

この章句が説くこと

衆知聡明集合聖人情報

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