呻吟語 / 内篇・修身・雲を去れば便ち是れ晴天
清無事澄,濁降則自清;禮無事復,己克則自復。去了病,便是好人;去了雲,便是晴天。
新字:清無事澄,濁降則自清;礼無事復,己克則自復。去了病,便是好人;去了雲,便是晴天。
書き下し
清は澄ますを事とする無し、濁降れば則ち自ら清し。禮は復るを事とする無し、己克てば則ち自ら復る。病を去れば、便ち是れ好人なり。雲を去れば、便ち是れ晴天なり。
現代語訳
清らかさは、わざわざ澄ませる必要がありません。濁りが沈めば自然に清くなります。礼は、わざわざ返す必要がありません。己に克てば自然に返ります。病を取り除けば、それでよい人です。雲を取り除けば、それで晴天です。
解説
善くなることを、足す作業ではなく引く作業として描きます。澄ませるのではなく濁りが沈むのを待つ、晴らすのではなく雲が去る。もともと清く晴れているものが覆われているだけだという前提に立っています。だから目指すべき状態を作るのではなく、邪魔を取ればよい。修養の向きを反転させる、明るい一段です。修養の向きを反転させた、明るい一段になっています。
この章句が説くこと
清濁除去克己本来修養
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