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孫子 / 作戦篇

故兵聞拙速,未睹巧之久也。

書き下し

故に兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを睹ざるなり。

現代語訳

拙くとも速い戦はあるが、巧みに長引く戦はない。

解説

「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを睹ざるなり」——作戦篇の有名な一節です。多少やり方がまずくても素早く決着させた戦いはあるが、巧みでありながら長引いた戦いで成功した例は見たことがない、と孫子は言い切ります。完璧を期して時間をかけるより、多少荒くても速く決めるほうが勝る、という徹底したスピード重視の姿勢です。仕事でも、精度を追い求めて着手や決断が遅れるより、多少不完全でも早く動いて修正していくほうが、結果的にうまくいく場面は多いものです。「巧遅は拙速に如かず」。時間そのものがコストであり、リスクを増やす。完璧主義で長引かせる危うさと、素早く動くことの価値を、この一節は端的に教えます。

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