呻吟語 / 内篇・談道・彼を知り我を知るは、獨り是れ兵法のみならず
知彼知我,不獨是兵法,處人處事一些少不得底。
新字:知彼知我,不独是兵法,処人処事一些少不得底。
書き下し
彼を知り我を知るは、獨り是れ兵法のみならず、人に處し事に處するに一些も少く可からざる底なり。
現代語訳
相手を知り自分を知ることは、兵法だけのことではありません。人と付き合い事に処するのに、少しも欠かせないものです。
解説
孫子の有名な一句が、戦場から日常へ引き出されます。人と付き合い事に処するのに欠かせない、と。二十二字の短い一段ですが、兵法を人間関係の技術として読む見方が明快に示されています。前段で言葉の難しさを述べた直後に置かれると、相手を知らずに発する言葉が外れる理由としても読めます。戦の言葉を日常に引き寄せる読み方は、この書のあちこちに出てきます。
この章句が説くこと
知彼知己兵法処人処事応用
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