呻吟語 / 内篇・存心・明人の迷ひは、其の覺むるや難し
迷人之迷,其覺也易;明人之迷,其覺也難。
新字:迷人之迷,其覚也易;明人之迷,其覚也難。
書き下し
迷人の迷ひは、其の覺むるや易し。明人の迷ひは、其の覺むるや難し。
現代語訳
迷っている人の迷いは、覚めるのが簡単です。明らかな人の迷いは、覚めるのが難しい。
解説
迷いの覚めやすさが、人の明るさによって逆転します。迷っている自覚のある人はすぐ覚めるが、分かっているつもりの人は覚めにくい、と。二十字の対句ですが、指摘は鋭い。理屈が立つ人ほど、自分の迷いに理由をつけられてしまうからです。前に出てきた、自分だけが気づく偽、という話とも通じます。賢さが妨げになる場合の指摘です。
この章句が説くこと
迷自覚明人逆転賢さ
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