導師導古典を学びたいすべての人に

詩経 / 周頌・清廟之什・天作

《天作》,祀先王先公也。 天作高山,大王荒之。彼作矣,文王康之。彼徂矣,岐有夷之行,子孫保之。

書き下し

天作(てんさく)は、先王先公を祀るなり。( 天、高山を作り、大王(たいおう)これを荒(おさ)む。彼作(おこ)せり、文王これを康(やす)んず。彼徂(ゆ)けり、岐に夷(たい)らかなる行(みち)有り、子孫これを保たん。

現代語訳

「天作」の詩は、先王と先公(周の建国以前の祖先たち)を祀ったものである。 天は高い岐山を造り、大王(古公亶父)がそこを切り開いて治めた。大王が興したその地を、文王はさらに安らかにした。人々が次々とそこへ移り住み、岐山には平らかな道ができた。子孫はこれを保っていこう。

解説

周の故地である岐山を歌い、そこを切り開いた大王(古公亶父)と、それを安定させた文王をたたえる周頌の短い祭歌である。天が山を造り、人がそれを拓き、次の代が安らかにし、道ができて子孫が保つ、という四代にわたる営みを、わずか七句でたどる。毛詩序は先王と先公を祀る詩とする。大王は異民族に追われて豳(ひん)の地を去り、岐山のふもとに移ったとき、民がこぞってついてきたと伝えられ、大雅の「緜」にもその移住と建国が詳しく歌われている。天から与えられた地を、人が代を重ねて住める場所に変えていく。その営みの末に「夷らかなる行」、平らかな道ができるという結びは、国づくりにも家業にも通じる、継承の姿を簡潔に言い表している。

この章句が説くこと

詩経岐山大王文王祭祀

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る