史記 / 亀策列伝
卜居室家吉不吉。吉,呈兆身正,若橫吉安;不吉,身節折,首仰足開。卜歲中禾稼孰不孰。孰,首仰足開,內外自橋外自垂;不孰,足肣首仰有外。卜歲中民疫不疫。疫,首仰足肣,身節有彊外;不疫,身正首仰足開。卜歲中有兵無兵。無兵,呈兆若橫吉安;有兵,首仰足開,身作外彊情。卜見貴人吉不吉。吉,足開首仰,身正,內自橋;不吉,首仰,身節折,足肣有外,若無漁。卜請謁於人得不得。得,首仰足開,內自橋;不得,首仰足肣有外。卜追亡人當得不得。得,首仰足肣,內外相應;不得,首仰足開,若橫吉安。卜漁獵得不得。得,首仰足開,內外相應;不得,足肣首仰,若橫吉安。卜行遇盜不遇。遇,首仰足開,身節折,外高內下;不遇,呈兆。卜天雨不雨。雨,首仰有外,外高內下;不雨,首仰足開,若橫吉安。卜天雨霽不霽。霽,呈兆足開首仰;不霽,橫吉。命曰橫吉安。以占病,病甚者一日不死;不甚者卜日瘳,不死。繋者重罪不出,輕罪環出;過一日不出,久毋傷也。求財物買臣妾馬牛,一日環得;過一日不得。行者不行。來者環至;過食時不至,不來。擊盜不行,行不遇;聞盜不來。徙官不徙。居官家室皆吉。歲稼不孰。民疾疫無疾。歲中無兵。見人行,不行不喜。請謁人不行不得。
新字:卜居室家吉不吉。吉,呈兆身正,若横吉安;不吉,身節折,首仰足開。卜歳中禾稼孰不孰。孰,首仰足開,内外自橋外自垂;不孰,足肣首仰有外。卜歳中民疫不疫。疫,首仰足肣,身節有彊外;不疫,身正首仰足開。卜歳中有兵無兵。無兵,呈兆若横吉安;有兵,首仰足開,身作外彊情。卜見貴人吉不吉。吉,足開首仰,身正,内自橋;不吉,首仰,身節折,足肣有外,若無漁。卜請謁於人得不得。得,首仰足開,内自橋;不得,首仰足肣有外。卜追亡人当得不得。得,首仰足肣,内外相応;不得,首仰足開,若横吉安。卜漁猟得不得。得,首仰足開,内外相応;不得,足肣首仰,若横吉安。卜行遇盗不遇。遇,首仰足開,身節折,外高内下;不遇,呈兆。卜天雨不雨。雨,首仰有外,外高内下;不雨,首仰足開,若横吉安。卜天雨霽不霽。霽,呈兆足開首仰;不霽,横吉。命曰横吉安。以占病,病甚者一日不死;不甚者卜日瘳,不死。繋者重罪不出,軽罪環出;過一日不出,久毋傷也。求財物買臣妾馬牛,一日環得;過一日不得。行者不行。来者環至;過食時不至,不来。撃盗不行,行不遇;聞盗不来。徙官不徙。居官家室皆吉。歳稼不孰。民疾疫無疾。歳中無兵。見人行,不行不喜。請謁人不行不得。
書き下し
室家に居りて吉なるか吉ならざるかを卜す。吉ならば、呈兆にして身正しく、若しくは横吉にして安し。吉ならずんば、身節折れ、首仰ぎ足開く。歳中の禾稼孰するか孰せざるかを卜す。孰せんには、首仰ぎ足開き、内外自ら橋り外自ら垂る。孰せずんば、足肣まり首仰ぎて外有り。歳中民疫するか疫せざるかを卜す。疫せんには、首仰ぎ足肣まり、身節に彊外有り。疫せずんば、身正しく首仰ぎ足開く。歳中兵有るか兵無きかを卜す。兵無くんば、呈兆若しくは横吉にして安し。兵有らんには、首仰ぎ足開き、身外彊の情を作す。貴人に見えて吉なるか吉ならざるかを卜す。吉ならば、足開き首仰ぎ、身正しく、内自ら橋る。吉ならずんば、首仰ぎ、身節折れ、足肣まりて外有り、漁無きが若し。人に請謁して得るか得ざるかを卜す。得んには、首仰ぎ足開き、内自ら橋る。得ずんば、首仰ぎ足肣まりて外有り。亡人を追ひて当に得べきか得ざるかを卜す。得んには、首仰ぎ足肣まり、内外相応ず。得ずんば、首仰ぎ足開き、若しくは横吉にして安し。漁猟して得るか得ざるかを卜す。得んには、首仰ぎ足開き、内外相応ず。得ずんば、足肣まり首仰ぎ、若しくは横吉にして安し。行きて盗に遇ふか遇はざるかを卜す。遇はんには、首仰ぎ足開き、身節折れ、外高く内下る。遇はずんば、呈兆なり。天雨ふるか雨ふらざるかを卜す。雨ふらんには、首仰ぎて外有り、外高く内下る。雨ふらずんば、首仰ぎ足開き、若しくは横吉にして安し。天雨霽るるか霽れざるかを卜す。霽れんには、呈兆にして足開き首仰ぐ。霽れずんば、横吉なり。命じて横吉安と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしき者は一日死せず。甚だしからざる者は卜日に瘳え、死せず。繋がるる者は重罪ならば出でず、軽罪ならば環(すみや)かに出づ。一日を過ぎて出でずんば、久しくとも傷む毋し。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは、一日にして環かに得。一日を過ぐれば得ず。行く者は行かず。来たる者は環かに至る。食時を過ぎて至らずんば、来たらず。盗を撃つは行かず、行くも遇はず。盗を聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居るは皆吉なり。歳稼は孰せず。民の疾疫は疾無し。歳中兵無し。人に見えんとして行くは、行かず、喜ばず。人に請謁するは、行かず得ず。
現代語訳
家に住んでいて吉か吉でないかを占う。吉なら、呈兆で体がまっすぐ、あるいは横吉で安らかな形となる。吉でないなら、体の節が折れ、首が上がり足が開く。その年の穀物が実るか実らないかを占う。実るなら、首が上がり足が開き、内と外がおのずと上がり、外がおのずと垂れる。実らないなら、足が縮み首が上がって外に兆しがある。その年に民に疫病がはやるかはやらないかを占う。はやるなら、首が上がり足が縮み、体の節に強い外の兆しがある。はやらないなら、体がまっすぐで首が上がり足が開く。その年に戦があるかないかを占う。戦がないなら、呈兆あるいは横吉で安らかな形となる。戦があるなら、首が上がり足が開き、体に外が強い様相が現れる。貴人に会って吉か吉でないかを占う。吉なら、足が開き首が上がり、体がまっすぐで、内がおのずと上がる。吉でないなら、首が上がり、体の節が折れ、足が縮んで外に兆しがあり、漁で何も獲れないような形となる。人に頼みごとをして聞き入れられるかどうかを占う。聞き入れられるなら、首が上がり足が開き、内がおのずと上がる。聞き入れられないなら、首が上がり足が縮んで外に兆しがある。逃亡者を追って捕まえられるかどうかを占う。捕まえられるなら、首が上がり足が縮み、内と外が応じ合う。捕まえられないなら、首が上がり足が開き、あるいは横吉で安らかな形となる。漁や狩りで獲物が得られるかどうかを占う。得られるなら、首が上がり足が開き、内と外が応じ合う。得られないなら、足が縮み首が上がり、あるいは横吉で安らかな形となる。旅に出て盗賊に遭うか遭わないかを占う。遭うなら、首が上がり足が開き、体の節が折れ、外が高く内が低い。遭わないなら、呈兆となる。雨が降るか降らないかを占う。降るなら、首が上がって外に兆しがあり、外が高く内が低い。降らないなら、首が上がり足が開き、あるいは横吉で安らかな形となる。雨が晴れるか晴れないかを占う。晴れるなら、呈兆で足が開き首が上がる。晴れないなら、横吉となる。(以下、兆しの形ごとの判断)この形を名づけて「横吉安」という。これで病を占うと、重病の者は一日は死なない。重くない者は占った日に治り、死なない。捕らわれている者は、重罪なら出られず、軽罪ならすぐに出られる。一日を過ぎても出られなければ、長くかかっても害はない。財物を求めたり召使いや馬・牛を買ったりするのは、一日のうちにすぐ得られる。一日を過ぎれば得られない。旅に出ようとする者は出ない。来る者はすぐに来る。食事時を過ぎても来なければ、来ない。盗賊を撃ちに行くのは行かず、行っても出会わない。盗賊が来ると聞いても来ない。官職を移そうとしても移らない。官職にとどまることと家に住むことは、みな吉である。その年の穀物は実らない。民の疫病については病はない。その年に戦はない。人に会いに行くのは、行かず、喜ばしくない。人に頼みごとに行くのは、行かず、得られない。
解説
関連する章句
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史記 亀策列伝盗の来たるを聞けば来たる。官を徙し官に居り家室に居るは吉ならず。歳は悪し。民の疾疫は死無し。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉ならず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽る。吉ならず。命じて呈兆首仰足開外高内下と曰ふ。以て病を占ふに、死せず、外の祟り有り。繋がるる者は出づれども、憂ひ有り。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは、相見れども会はず。行くは行く。来たるは言を聞きて来たらず。盗を撃てば勝つ。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙し官に居り家室に居り貴人に見ゆるは吉ならず。歳は中なり。民は疾疫し兵有り。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。盗を聞けば盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽る。凶なり。命じて首仰足肣身折内外相応と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしけれども死せず。繋がるる者は久しくして出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは用ふる有りて勝つ。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居るは吉ならず。歳は孰せず。民は疾疫す。歳中なり。兵有れども至らず。貴人に見ゆるは喜ぶ。請謁し亡人を追ふは得ず。盗に遇ふは凶なり。命じて内格外垂と曰ふ。行く者は行かず。来たる者は来たらず。病者は死す。繋がるる者は出でず。財物を求むるは得ず。人に見えんとするも見えず。大吉なり。命じて横吉内外相応自橋楡仰上柱足肣と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしけれども死せず。繋がること久しけれども、罪に抵らず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。官に居り家室に居り貴人に見ゆるは吉。官を徙すも徙さず。歳は大いには孰せず。民は疾疫し兵有り。兵有れども会はず。行きて盗に遇ふ。言を聞くも見ず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽る。大吉なり。命じて頭仰足肣内外自垂と曰ふ。憂病を卜するに、甚だしけれども死せず。官に居るは居るを得ず。行く者は行く。来たる者は来たらず。財物を求むるは得ず。人を求むるは得ず。吉なり。命じて横吉下有柱と曰ふ。来たる者を卜するに来たる。卜日に即し至らずんば、未だ来たらず。
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史記 亀策列伝漁猟は得ること少なし。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉ならず。命じて呈兆首仰足開と曰ふ。以て病を占ふに、病甐(はなは)だしくして死す。繋囚は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つも盗を見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙せば徙る。官に居るは久しからず。家室に居るは吉ならず。歳稼は孰せず。民の疾疫は有れども少なし。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは、見えずんば吉。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽れは小吉なり。命じて首仰足肣と曰ふ。以て病を占ふに、死せず。繋がるる者は久しけれども、傷む毋し。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は行かず。盗を撃つは行かず。来たる者は来たる。盗の来たるを聞く。官を徙すも言を聞きて徙さず。家室に居るは吉ならず。歳稼は孰せず。民の疾疫は少なし。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは見ゆるを得。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉なり。命じて首仰足開有内と曰ふ。以て病者を占ふに、死す。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得ず。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つに行くも盗を見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙せば徙る。官に居るは久しからず。家室に居るは吉ならず。歳は孰す。民の疾疫は有れども少なし。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉ならず。請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとするも霽る。霽るるは小吉、霽れざるは吉。命じて横吉内外自橋と曰ふ。以て病を占ふに、卜日に瘳ゆる毋くんば死す。繋がるる者は罪毋くして出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは得。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つは合交して等し。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙せば徙る。家室に居るは吉。歳は孰す。民の疫は疾無し。歳中兵無し。貴人に見え請謁し亡人を追ひ漁猟するは得。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとするも霽る。雨霽れば大吉。命じて横吉内外自吉と曰ふ。以て病を占ふに、病者は死す。繋がるるは出でず。
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史記 亀策列伝行きて盗に遇はず。雨ふらんとして霽れず霽れず。小吉なり。命じて横吉下有柱と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしけれども環(すみや)かに瘳ゆる有りて死無し。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くも来たるも来たらず。盗を撃つも合はず。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙し官に居るは吉なれども久しからず。家室に居るは吉ならず。歳は孰せず。民は疾疫毋し。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽る。小吉なり。命じて載所と曰ふ。以て病を占ふに、環かに瘳ゆる有りて死無し。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得。行く者は行く。来たる者は来たる。盗を撃つは相見れども相合はず。盗の来たるを聞けば来たる。官を徙せば徙る。家室に居るは憂ふ。貴人に見ゆるは吉。歳は孰す。民は疾疫毋し。歳中兵毋し。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽る。吉なり。命じて根格と曰ふ。以て病者を占ふに、死せず。繋がるること久しけれども傷む毋し。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは、盗行けども合はず。盗を聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。家室に居るは吉。歳稼は中なり。民の疾疫は死無し。貴人に見ゆるは見ゆるを得ず。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。吉ならず。命じて首仰足肣外高内下と曰ふ。卜するに憂ひ有れども、傷む無し。行く者は来たらず。病久しくして死す。財物を求むるは得ず。貴人に見ゆる者は吉。命じて外高内下と曰ふ。病を卜するに死せず、祟り有り。市買は得ず。官に居り家室に居るは吉ならず。行く者は行かず。来たる者は来たらず。繋がるる者は久しけれども傷む毋し。吉なり。命じて頭見足発有内外相応と曰ふ。以て病者を占ふに、起く。繋がるる者は出づ。行く者は行く。来たる者は来たる。財物を求むるは得。吉なり。命じて呈兆首仰足開と曰ふ。以て病を占ふに、病甚だしくして死す。繋がるる者は出づれども、憂ひ有り。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ請謁し亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つも合はず。
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史記 亀策列伝財物を求め臣妾・馬牛を買ひ亡人を追ひ漁猟するは得ず。行く者は来たらず。盗を撃つも相見ず。盗を聞くも来たらず。官を徙せば徙る。官に居るは憂ひ有り。家室に居り貴人に見え請謁するは吉ならず。歳稼は孰せず。民は疾疫す。歳中兵無し。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉ならず。命じて漁人と曰ふ。以て病者を占ふに、病者甚だしけれども死せず。繋がるる者は出づ。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ盗を撃ち請謁し亡人を追ひ漁猟するは得。行く者は行きて来たる。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徒(うつ)らず。家室に居るは吉。歳稼は孰せず。民は疾疫す。歳中兵毋し。貴人に見ゆるは吉。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉なり。命じて首仰足肣内高外下と曰ふ。以て病を占ふに、病者甚だしけれども死せず。繋がるる者は出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ亡人を追ひ漁猟するは得。行くは行かず。来たる者は来たる。盗を撃てば勝つ。官を徙すも徙さず。官に居るは憂ひ有れども傷む無し。家室に居るは憂ひ病多し。歳は大いに孰す。民は疾疫す。歳中兵有れども至らず。貴人に見え請謁するは吉ならず。行きて盗に遇ふ。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。吉なり。命じて横吉上有仰下有柱と曰ふ。病久しけれども死せず。繋がるる者は出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ひ亡人を追ひ漁猟するは得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは行かず、行くも見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。家室に居り貴人に見ゆるは吉。歳は大いに孰す。民は疾疫す。歳中兵毋し。行きて盗に遇はず。雨ふらんとして雨ふらず。霽れんとして霽れず。大吉なり。命じて横吉楡仰と曰ふ。以て病を占ふに、死せず。繋がるる者は出でず。財物を求め臣妾・馬牛を買ふは、至れども得ず。行くは行かず。来たるは来たらず。盗を撃つは行かず、行くも見ず。盗の来たるを聞くも来たらず。官を徙すも徙さず。官に居り家室に居り貴人に見ゆるは吉。歳は孰す。歳中疾疫有り、兵毋し。請謁し亡人を追ふは得ず。漁猟は至れども得ず。行くも得ず。
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史記 亀策列伝得ずんば、我に郷ひて身挫折し、中外相応ぜず、首足滅し去れ」と。霊亀の卜の祝に曰く、「之を霊亀に仮る。五巫五霊も、神亀の霊の、人の死を知り、人の生を知るに如かず。某身は良貞なり。某、某物を求めんと欲す。即し得んとするや、頭見はれ足発し、内外相応ぜよ。即し得ざらんとするや、頭仰ぎ足肣まり、内外自ら垂れよ。占ひを得可し」と。病者を卜占する祝に曰く、「今、某病みて困しむ。死せんには、首上に開き、内外交々駭き、身節折れよ。死せずんば、首仰ぎ足肣まれ」と。病者の祟りを卜して曰く、「今、病に祟り有らば呈無く、祟り無くんば呈有れ。兆に中の祟り有らば内有り、外の祟りには外有れ」と。繋がるる者の出づると出でざるとを卜す。出でずんば、横吉にして安し。若し出でんには、足開き首仰ぎて外有り。財物を求め、其の当に得べき所を卜す。得んには、首仰ぎ足開き、内外相応ず。即し得ずんば、呈兆にして首仰ぎ足肣まる。臣妾・馬牛を売り若しくは買ふこと有るを卜す。之を得んには、首仰ぎ足開き、内外相応ず。得ずんば、首仰ぎ足肣まり、呈兆若しくは横吉にして安し。盗聚若干人の、某所に在るを撃たんとし、今某卒若干人を将ゐて往きて之を撃たんとするを卜す。当に勝つべくんば、首仰ぎ足開き身正しく、内自ら橋(あが)り、外下る。勝たずんば、足肣まり首仰ぎ、身首内下り外高し。当に行くべきか行かざるかを求むるを卜す。行かんには、首足開く。行かずんば、足肣まり首仰ぎ、若しくは横吉にして安し。安ければ行かず。往きて盗を撃つに、当に見るべきか見ざるかを卜す。見んには、首仰ぎ足肣まりて外有り。見ずんば、足開き首仰ぐ。往きて盗を候ひ、見るか見ざるかを卜す。見んには、首仰ぎ足肣まり、肣まりて勝ちて外有り。見ずんば、足開き首仰ぐ。盗の来たると聞き、来たるか来たらざるかを卜す。来たらんには、外高く内下り、足肣まり首仰ぐ。来たらずんば、足開き首仰ぎ、若しくは横吉にして安し。之を期すること自ら次ぐ。遷徙し官を去るか去らざるかを卜す。去らんには、足開き肣有りて外首仰ぐ。去らずんば、自ら去るも、即ち足肣まり、呈兆若しくは横吉にして安し。官に居りて尚ほ吉なるか否かを卜す。吉ならば、呈兆にして身正しく、若しくは横吉にして安し。吉ならずんば、身節折れ、首仰ぎ足開く。
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史記 亀策列伝病者を卜するに、一日を過ぎて瘳ゆる毋くんば死す。行く者は行かず。財物を求むるは得ず。繋がるる者は出づ。命じて横吉内外自挙と曰ふ。以て病者を占ふに、久しけれども死せず。繋がるる者は久しくして出でず。財物を求むるは得れども少なし。行く者は行かず。来たる者は来たらず。貴人に見ゆるは見ゆ。吉なり。命じて内高外下疾軽足発と曰ふ。財物を求むるは得ず。行く者は行く。病者は瘳ゆる有り。繋がるる者は出でず。来たる者は来たる。貴人に見ゆるも見えず。吉なり。命じて外格と曰ふ。財物を求むるは得ず。行く者は行かず。来たる者は来たらず。繋がるる者は出でず。吉ならず。病者は死す。財物を求むるは得ず。貴人に見ゆるは見ゆ。吉なり。命じて内自挙外来正足発と曰ふ。行く者は行く。来たる者は来たる。財物を求むるは得。病者は久しけれども死せず。繋がるる者は出でず。貴人に見ゆるは見ゆ。吉なり。此れ横吉上柱外内自挙足肣なり。以て卜するに求むる有れば得。病は死せず。繋がるる者は傷む毋きも、未だ出でず。行くは行かず。来たるは来たらず。人に見えんとするも見えず。百事尽く吉なり。此れ横吉上柱外内自挙柱足以作なり。以て卜するに求むる有れば得。病は死せんとするも環かに起く。繋留せらるるも傷む毋く、環かに出づ。行くは行かず。来たるは来たらず。人に見えんとするも見えず。百事吉なり。以て兵を挙ぐ可し。此れ挺詐有外なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病は死せず、数々起く。繋がるれば禍罪あり。言を聞くも傷む毋し。行くは行かず。来たるは来たらず。此れ挺詐有内なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病は死せず、数々起く。繋留せらるれば禍罪あれども傷む無くして出づ。行くは行かず。来たる者は来たらず。人に見えんとするも見えず。此れ挺詐内外自挙なり。以て卜するに求むる有れば得。病は死せず。繋がるるも罪毋し。行くは行く。来たるは来たる。田・賈市・漁猟は尽く喜ぶ。此れ狐狢なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病は死し、起き難し。繋留せらるるも罪毋けれども出で難し。宅に居る可し。婦を娶り女を嫁す可し。行くは行かず。来たるは来たらず。人に見えんとするも見えず。憂ひ有るも憂へず。此れ狐徹なり。以て卜するに求むる有れども得ず。病者は死す。繋留せらるれば罪に抵る有り。
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