説苑 / 說叢
君子有五恥:朝不坐,燕不議,君子恥之;居其位,無其言,君子恥之;有其言,無其行,君子恥之;既得之又失之,君子恥之;地有餘而民不足,君子恥之。
新字:君子有五恥:朝不坐,燕不議,君子恥之;居其位,無其言,君子恥之;有其言,無其行,君子恥之;既得之又失之,君子恥之;地有余而民不足,君子恥之。
書き下し
君子に五恥有り。朝に坐せず、燕に議せざる、君子之を恥ず。其の位に居りて、其の言無き、君子之を恥ず。其の言有りて、其の行無き、君子之を恥ず。既に之を得て又た之を失う、君子之を恥ず。地餘り有りて民足らざる、君子之を恥ず。
現代語訳
君子には五つの恥がある。朝廷での議論の席に列することもなく、私的な席でも意見を述べないこと、これを君子は恥じる。その地位にありながら、それにふさわしい発言をしないこと、これを君子は恥じる。発言だけがあって、それに伴う行動がないこと、これを君子は恥じる。いったん手に入れたものを、また失ってしまうこと、これを君子は恥じる。土地は余っているのに民が足りていないこと、これを君子は恥じる。
解説
君子が自らを律する五つの恥を列挙した章である。地位にありながら発言せず、発言だけで行動が伴わないという二つの恥は、責任ある立場にいながら実質を伴わない振る舞いへの戒めであり、現代の会議で発言せず傍観する管理職や、口先だけで実行しないリーダーへの痛烈な批判として読める。また「地有餘而民不足」を恥とする視点は、資源の余剰と人材・人口の不足という組織運営上のミスマッチを見過ごさない感度の高さを示しており、資源配分の巧拙を自らの恥として引き受ける姿勢は現代の経営者にも求められる。
この章句が説くこと
君子の恥言行一致責任
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