呂氏春秋 / 求人④
皋子眾疑取國,召南宮虔、孔伯產而眾口止。
新字:皋子眾疑取国,召南宮虔、孔伯産而眾口止。
書き下し
皋子衆、國を取るを疑わる。南宮虔・孔伯產を召して、衆口止む。
現代語訳
皋子が、国を奪い取ろうとしているのではと人々に疑われた。しかし賢者の南宮虔と孔伯産を招いて重用すると、人々の疑いの声はやんだ。
解説
皋子が国を奪おうとしているのではと世間に疑われたとき、南宮虔と孔伯産という賢者を招いて重用することで、たちまち人々の疑念の声がやんだという短い逸話です。賢者を側に置くこと自体が、その人物の正当性や信頼の証となり、周囲の不安を鎮める力を持つことを示しています。前段までの人材登用論を、疑いを晴らす具体的な効用として補強する例です。呂氏春秋は、優れた賢者が仕えているという事実そのものが世評を左右すると見ていました。信頼される人物を身近に集めることが、リーダー自身への信用を高め、無用な疑いや反発を和らげるという指摘は、周囲からの評価が登用する人材によって形づくられる現代にも通じる知恵です。
この章句が説くこと
求人皋子南宮虔孔伯産賢者世評
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