呂氏春秋 / 孝行④
商書曰:“刑三百,罪莫重於不孝。”
書き下し
商書に曰く、「刑三百、罪不孝より重きは莫し。」
現代語訳
『商書』に言う。「刑罰は三百条あるが、不孝より重い罪はない。」
解説
短い引用ですが、殷代の法を伝える商書を引き、数多い刑罰の中でも不孝を最も重い罪とした点を示します。背景には、孝を社会秩序の根幹に据え、それを破ることを最大の犯罪とみなす古代の価値観があります。前後の曾子の議論を法の権威で裏づける役割を果たしています。現代の法体系とは前提が異なりますが、共同体が何を最も重い違反とみなすかにその社会の価値観が表れるという視点は今も有効で、規範の優先順位を考える手がかりになります。
この章句が説くこと
商書刑三百不孝刑罰孝規範
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