呂氏春秋 / 季夏②
是月也,令漁師伐蛟取鼉,升龜取黿。乃命虞人入材葦。
新字:是月也,令漁師伐蛟取鼉,升亀取黿。乃命虞人入材葦。
書き下し
是の月や、漁師をして蛟を伐ち鼉を取り、龜を升め黿を取らしむ。乃ち虞人に命じて材葦を入れしむ。
現代語訳
この月には、漁師に命じて蛟(さめ)を捕らえ鼉(わに)を取り、亀を献じ黿(あおうみがめ)を取らせる。そして虞人(山林の官)に命じて、材木や葦を取り入れさせる。
解説
この段では、季夏の月に行うべき具体的な生産・調達の指示が述べられます。水の生き物を捕らえる漁師、山林の資材を管理する虞人に、それぞれ職掌に応じた作業を命じています。古代の月令では、季節ごとに自然の恵みを過不足なく利用し、必要な資材を計画的に確保することが政治の務めとされました。むやみな乱獲や無秩序な伐採ではなく、時に応じて採るという発想がここにあります。役割ごとに担当者を定め、季節に合わせて資源を計画的に集めるこの考え方は、持続可能な資源管理やサプライチェーンの運営を考える現代にも示唆を与えます。
この章句が説くこと
漁師虞人材葦資源管理月令犠牲
関連する章句
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呂氏春秋・仲秋③是の月や、乃ち宰祝に命じて、犠牲を巡行せしむ。全具を視、芻豢を案じ、肥瘠を瞻、物色を察し、必ず比類して、大小を量り、長短を視、皆度に中らしむ。五つの者備に當りて、上帝其れ享く。天子乃ち儺して、佐疾を禦ぎ、以て秋氣を通ず。犬を以て麻を嘗め、先づ寢廟を祭る。
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孔子家語・郊問公曰わく:「其れ郊と言うは、何ぞや。」孔子曰わく:「丘を南に兆すは、陽位に就く所以なり。郊に於てす、故に之を郊と謂う。」曰わく:「其の牲器は何如。」孔子曰わく:「上帝の牛は角璽栗にして、必ず滌に在ること三月。后稷の牛は唯だ具うるのみ、天神と人鬼とに事うるを別つ所以なり。牲は骍を用う、赤を尚べばなり。犢を用うるは、誠を貴べばなり。地を掃いて祭るは其の質なり。器は陶匏を用う、天地の性に象る以てなり。萬物之に稱う可き者無し、故に其の自然の體に因るなり。」
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呂氏春秋・季夏③是の月や、四監大夫をして百縣の秩芻を合わせ、以て犧牲を養わしむ。民をして咸其の力を出ださせること無からしめ、以て皇天上帝・名山大川・四方の神に供し、以て宗廟社稷の靈を祀り、民の為に福を祈る。
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孫子・謀攻篇城を攻むるの法は、已むを得ざる為なり。
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呂氏春秋・季春⑧是の月や、乃ち纍牛・騰馬・游牝を牧に合わせ、犧牲・駒犢は、舉げて其の數を書す。國人儺し、九門に磔禳し、以て春氣を畢う。
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呂氏春秋・孟春⑤是の月や、樂正に命じ、學に入り舞を習わしむ。乃ち祭典を修め、命じて山林川澤を祀るに、犠牲は牝を用いること無からしむ。伐木を禁止し、巣を覆すこと無く、孩蟲・胎夭・飛鳥を殺すこと無く、麛とること無く、卵とること無く、大衆を聚むること無く、城郭を置くこと無く、骼を揜い髊を霾めしむ。