論語 / 子路篇
子曰:「魯衞之政,兄弟也。」
新字:子曰:「魯衛之政,兄弟也。」
書き下し
子曰く、魯衛の政は、兄弟なり。
現代語訳
先生がおっしゃった。「魯と衛の政治は、兄弟のようなものだ。」
解説
魯の始祖は周公旦、衛の始祖はその弟の康叔で、実際に兄弟の国だった。政治のありようも似ていた。似ているという指摘だけの短い章だが、含意は二通りに読める。同じ良さを持つという肯定と、同じ問題を抱えているという皮肉である。当時どちらも内政が乱れていたことを考えると、後者の色が濃い。似ている、という観察には実用がある。同じ出自を持つ組織は、同じ欠陥を持ちやすい。同じ会社から分かれた企業、同じ人物が作った複数の事業、同じ思想で設計された制度。表面の違いに目を奪われがちだが、根が同じなら、片方で起きた問題はもう片方でも起きる。参考にすべき失敗事例は、遠くの成功例より、兄弟のような組織の中にある。
この章句が説くこと
類似魯衛構造他山の石出自
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