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論語 / 泰伯篇

子曰:「狂而不直,侗而不愿,悾悾而不信,吾不知之矣!」

書き下し

子曰く、狂にして直ならず、侗にして愿ならず、悾悾にして信ならずんば、吾之を知らず。

現代語訳

先生がおっしゃった。「気が大きいのに正直でなく、幼稚なのにまじめでなく、無能なのに誠実でない。(そういう者は)私にもどうしようもない。」

解説

三つの型が並んでいるが、いずれも欠点そのものではなく、欠点に付いてくるはずの美点が欠けている状態を指している。志が大きい人は、たいていまっすぐである。未熟な人は、たいてい実直である。愚直に見える人は、たいてい誠実である。欠点と美点は組で現れるのが普通で、だから欠点があっても救いようがある。ところが美点だけが抜け落ちている場合、手の付けようがない。孔子が匙を投げた理由がここにある。人を見るときに使える視点だ。荒削りな人物を採るかどうかは、荒削りさそのものではなく、それに伴うはずの美点が残っているかで判断できる。勢いのある人にまっすぐさがあるか、経験の浅い人に素直さがあるか。組で見ないと、欠点の大きさだけが目に入る。

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全章の原文・書き下し・現代語訳を篇の順に並べた印刷用PDF(A4・約130頁)。よく引かれる名言43句には★と一覧表付き。480円。

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この章句が説くこと

人物眼欠点と美点見極め誠実採用

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