論語 / 公冶長篇
子謂南容,「邦有道,不廢;邦無道,免於刑戮。」以其兄之子妻之。
新字:子謂南容,「邦有道,不廃;邦無道,免於刑戮。」以其兄之子妻之。
書き下し
子、南容を謂う、「邦に道有れば廃せられず、邦に道無ければ刑戮を免る。」其の兄の子を以て之に妻あわす。
現代語訳
先生は南容を評しておっしゃった。「国に道が行われていれば用いられずに終わることはなく、国が乱れていても刑罰に巻き込まれずに済む人物だ。」そして兄の娘を彼に嫁がせた。
解説
孔子が身内の縁組で選んだ基準がここに出ている。順風のときに登用されることと、逆風のときに巻き込まれないこと。この二つを両立できる人物を、孔子は最も安心できる相手と見た。片方だけなら難しくない。目立たなければ災いは避けられるし、時流に乗れば地位は得られる。難しいのは両立で、そのためには実力と身の処し方の両方が要る。人を長期で評価するときに使える物差しである。好況のときの実績だけを見て人を選ぶと、逆風で判断を誤る人を掴む。逆に無難さだけを見て選ぶと、機会を取りに行けない人を掴む。上げ相場と下げ相場、両方での振る舞いを見て初めて、その人に何を任せられるかが決まる。
この章句が説くこと
人物眼学び謙虚さ登用処世持続的成長
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