論語 / 雍也篇
子曰:人之生也直,罔之生也幸而免。
書き下し
子曰わく、人の生まるるや直なり。これを罔(あざむ)ちて生くるは幸いにして免るるのみ。
現代語訳
まっすぐに生きるのが本筋。抜け道で生き延びても本質的ではない。
解説
人は本来、正直でまっすぐな心を持って生まれてくるものです。それをごまかしたり人を欺いたりしながら生きている人がいるとすれば、それはたまたま運よく災いを免れているだけに過ぎない、という孔子の教えです。ずるをして得をしたように見える人もいますし、正直者が損をするように見える場面もあります。しかし、ごまかしを重ねる生き方はいつか必ずどこかでほころびが出るものです。近所付き合いでも、一度でも嘘やごまかしが露見すれば、それまで築いた信用は簡単に崩れてしまいます。多少遠回りに見えても、まっすぐ正直に生きることこそが、結局は一番の近道であり、安心して暮らせる土台になるのです。
この章句が説くこと
誠実さ倫理観信頼構築持続可能性長期視点
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