孟子 / 告子章句下
孟子曰、君子不亮、惡乎執。
新字:孟子曰、君子不亮、悪乎執。
書き下し
孟子曰く、「君子は亮ならずんば、惡にか執らん。」
現代語訳
孟子は言った。 「君子たる者は誠実でなかったら、君子の道をどこに求めることが出来ようか。誠実こそが君子の道である。」
解説
どんなに知識や技術があっても、「誠実さ」が欠けていれば、人としての正しい道を歩むことはできません。ビジネスの場でも、取引先や同僚からの信頼を得る最も確実な方法は、嘘をつかず、約束を守り、真摯に対応することです。誠実さはすべての行動の土台となるものです。一時的な利益や見栄のために誠実さを手放してしまえば、築き上げた信頼は一瞬で崩れ去ります。常に自分に嘘をつかず、誠実であるかを問い続けることが重要です。
この章句が説くこと
誠実さ信頼構築人としての基盤
関連する章句
-
論語・雍也篇子曰わく、人の生まるるや直なり。これを罔(あざむ)ちて生くるは幸いにして免るるのみ。
-
論語・子張篇子曰わく、小人の過もまた必ず文(かざ)る。
-
論語・衛霊公篇子曰く、『君子は義を以て質と為し、礼を以て之を行い、孫(そん)を以て之を出し、信を以て之を成す。君子なるかな!』
-
『顔氏家訓』名實人の足の履む所は、数寸に過ぎず。然り而して咫尺の途にて、必ず崖岸に顛蹶し、拱把の梁にて、毎に川谷に沈溺する者は、何ぞや。其の傍らに余地無きが為の故なり。君子の己を立つるも、抑ま亦た之くの如し。至誠の言も、人未だ信ずる能わず。至潔の行いも、物或いは疑いを致す。皆な言行声名の、余地無きに由るなり。吾毎に人の毀る所と為れば、常に此を以て自ら責む。若し能く方軌の路を開き、造舟の航を広くせば、則ち仲由の言の信は、登壇の盟よりも重く、趙熹の城を降すは、折衝の将よりも賢れり。
-
『論語と算盤』理想と迷信・道理ある希望を持ておよそ人の世に処するには、相当の趣味と理想とをもって道理から割り出して進むのが必要であると思う。ただその間にいわゆる商業の徳義はどうしても立て通すようにして、最も重要なるは信である。この信の一字を守ることが出来なかったならば、我々実業界の基礎は鞏固ということは出来ないのである。
-
『韓非子』說林上二十二然れども十人をして之を樹えて、一人をして之を抜かしめば、則ち生楊母からん。...之を樹うるは難くして、之を去るは易ければなり。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。
本の中身を見る