師導古典を学びたいすべての人に

論語 / 里仁篇

子曰、君子之於天下也、無適也、無莫也、義之與比。

新字:子曰、君子之於天下也、無適也、無莫也、義之与比。

書き下し

子曰わく、君子の天下に於けるや、これと決めつけず、また排さず、義に与する。

現代語訳

孔子が『君子は天下のことに対して、これだけが正しいと決めつけることもなく、これは駄目だと排除することもない。ただ、道義(義)に従うだけである』と言われた。

解説

君子は世の中のことに対して、これでなければならないと決めつけることもなく、これは絶対に駄目だと初めから退けることもありません。ただ、何が正しい道理にかなっているかということだけを判断のよりどころにする、と孔子は言います。過去にうまくいったやり方や、自分の個人的な好みにいつまでもしがみついていると、状況が変わったときに正しい判断ができなくなります。子育てのやり方も、仕事の進め方も、時代や相手によって最適な形は変わっていきます。「昔からこうだから」「自分はこう思うから」だけで決めつけず、そのときどきに何が本当に正しく筋の通ったことなのかを、そのつど素直に考え直す。この柔らかさと、正しさを貫く一貫性を両方持ち合わせることこそ、物事をうまく進める判断の要になります。

この章句が説くこと

客観的判断公正性原理原則意思決定柔軟性

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる