韓非子 / 外儲説右上第三十四
是以好惡見則下有因、而人主惑矣。
新字:是以好悪見則下有因、而人主惑矣。
書き下し
是を以て好惡見るれば則ち下因る有り、而して人主惑わさる。
現代語訳
このため、君主が(特定の)好き嫌いを見せると、臣下はそれに乗じて(取り入ろうとし)、君主は(正確な判断ができなくなり)惑わされてしまう。
解説
上に立つ人が自分の好き嫌いをはっきり顔や態度に出してしまうと、下の人たちはそれに付け込んで、気に入られようと振る舞いを変えたり、都合の悪い話を隠したりするようになります。その結果、上に立つ人は本当の実情が見えなくなり、判断を誤ってしまうのです。親が特定の子ばかりをかわいがったり、上司が特定の部下だけを気に入っていることを隠さなかったりすると、周りの人たちはその好みに合わせて振る舞いを演じ始め、本音を言わなくなります。人の上に立つ者ほど、自分の好みをむやみに表に出さず、誰に対しても公平に接する姿勢を保つことが、正しい判断をするための土台になります。
この章句が説くこと
情報管理バイアス客観的判断心理的安全性イエスマン
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