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礼記 / 内則

淳熬:煎醢,加于陸稻上,沃之以膏曰淳熬。淳毋煎醢,加于黍食上,沃之以膏曰淳毋。 炮:取豚若將,刲之刳之,實棗於其腹中,編萑以苴之,塗之以謹塗,炮之,塗皆乾,擘之,濯手以摩之,去其皽,為稻粉糔溲之以為酏,以付豚煎諸膏,膏必滅之,鉅鑊湯以小鼎薌脯於其中,使其湯毋滅鼎,三日三夜毋絕火,而後調之以醯醢。

新字:淳熬:煎醢,加于陸稲上,沃之以膏曰淳熬。淳毋煎醢,加于黍食上,沃之以膏曰淳毋。 炮:取豚若将,刲之刳之,実棗於其腹中,編萑以苴之,塗之以謹塗,炮之,塗皆乾,擘之,濯手以摩之,去其皽,為稲粉糔溲之以為酏,以付豚煎諸膏,膏必滅之,鉅鑊湯以小鼎薌脯於其中,使其湯毋滅鼎,三日三夜毋絶火,而後調之以醯醢。

書き下し

淳熬(じゅんごう)は、醢を煎(い)りて、陸稲の上に加え、これに沃(そそ)ぐに膏を以てするを淳熬と曰う。淳毋(じゅんぼ)は、醢を煎りて、黍食の上に加え、これに沃ぐに膏を以てするを淳毋と曰う。 炮(ほう)は、豚若しくは将(しょう)を取り、これを刲(さ)きこれを刳(えぐ)り、棗を其の腹中に実たし、萑(かん)を編みて以てこれを苴(つつ)み、これに塗るに謹塗を以てし、これを炮(あぶ)り、塗皆乾けば、これを擘(さ)き、手を濯いで以てこれを摩し、其の皽(せん)を去り、稲粉を為(つく)りてこれを糔溲(しゅうしゅう)して以て酏と為し、以て豚に付けて諸(これ)を膏に煎る。膏は必ずこれを滅(おお)う。鉅鑊(きょかく)の湯に小鼎を以て脯を其の中に薌(きょう)し、其の湯をして鼎を滅うこと毋からしめ、三日三夜火を絶つこと毋くして、而る後にこれを調うるに醯醢を以てす。

現代語訳

淳熬は、肉の塩辛を炒って陸稲の飯の上に載せ、その上に脂を注ぎかけたもので、これを淳熬という。淳毋は、肉の塩辛を炒って黍の飯の上に載せ、その上に脂を注ぎかけたもので、これを淳毋という。 炮は、子豚あるいは牂(雌羊)を用いる。腹を割いて臓物を取り除き、棗を腹の中に詰め、荻を編んで包み、その上から粘土をよく練って塗り、火で焼く。粘土がすっかり乾いたら割って取り出し、手を洗ってから表面をこすって薄皮を取り除く。稲の粉を水でこねて粥のような衣を作り、それを豚に付けて脂で揚げる。脂は必ず肉が隠れるほどたっぷりと使う。大きな釜に湯を沸かし、小さな鼎に香草と干し肉とともにこの肉を入れて釜の湯に浸すが、湯が鼎の縁を越えないようにする。三日三晩、火を絶やさずに煮たのち、酢と塩辛で味を調える。

解説

周代の宮廷料理として名高い八珍のうち、淳熬・淳毋・炮の作り方を記した段である。鄭玄は八珍を、淳熬・淳毋・炮豚・炮牂・擣珍・漬・熬・肝膋と数え、本文の「将」は牂、すなわち雌羊の誤りと注している。淳熬と淳毋は、炒めた肉の塩辛を飯に載せて脂をかけたもので、稲と黍の違いがあるだけの簡素な料理である。これに対して炮は、腹に棗を詰めた子豚を荻と粘土で包んで焼き、皮をむいて米粉の衣を付けて揚げ、さらに三日三晩湯煎にするという、手間を尽くした料理である。周礼の膳夫の職にも王の膳に八珍を用いることが見える。こうした料理が内則篇に記されているのは、父母や老人に美味しく柔らかいものを供することが、孝養の具体的な中身だったからである。手間を惜しまず相手のために料理を作ることは、今も変わらぬもてなしの心の表れである。

この章句が説くこと

礼記内則八珍料理孝養

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