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宋名臣言行録 / 後集巻十三・范祖禹

公言舊年子弟赴官有乞書於蜀公者公不許曰仕宦不可廣求人知受恩多則難立朝矣

新字:公言旧年子弟赴官有乞書於蜀公者公不許曰仕宦不可広求人知受恩多則難立朝矣

書き下し

公言う、舊年子弟の官に赴くに、蜀公に書を乞う者有り。公許さずして曰く、仕宦は廣く人に知らるるを求む可からず。恩を受くること多ければ、則ち朝に立ち難し、と。

現代語訳

范祖禹は言った。先年、一族の子弟が任地に赴くにあたって、范鎮に紹介状を書いてもらおうとする者があった。范祖禹はこれを許さずに言った。「官途にある者は、広く人に知られようと求めてはならない。恩を受けることが多ければ、朝廷に立ちにくくなる」。

解説

紹介状一通を断った話です。理由が、遠慮ではありません。将来の身動きの話でした。**恩を受けることが多ければ、朝廷に立ちにくくなる。**顔を広げるとは、借りを作ることです。借りのある相手が増えるほど、言えないことが増えていきます。だから最初の一通から断りました。**官途にある者は、広く人に知られようと求めてはならない。**この巻の人が、後に誰にも遠慮なく物を言えた理由が、こういう小さな断りに積み上がっています。

この章句が説くこと

旧年子弟の官に赴くに蜀公に書を乞う者有り公許さず仕宦は広く人に知らるるを求む可からず恩を受くること多ければ則ち朝に立ち難し紹介借り

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