宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光
晁無咎言温公有言吾無過人者但平生所為未嘗有不可對人言者耳
新字:晁無咎言温公有言吾無過人者但平生所為未嘗有不可対人言者耳
書き下し
晁無咎言う、温公に言有り。吾に人に過ぐる者無し。但だ平生爲す所、未だ嘗て人に對して言う可からざる者有らざるのみと。
現代語訳
晁補之が言った。司馬光にこういう言葉がある。「私には人に勝っているところはない。ただ、生涯してきたことに、人に向かって言えないものが一つもなかったというだけだ」。
解説
二十八字です。自分について言えることを一つに絞りました。しかも能力の話ではありません。**私には人に勝っているところはない。**そのうえで、残った一つを挙げます。**生涯してきたことに、人に向かって言えないものが一つもなかったというだけだ。**立派なことをした、とは言っていません。言えないことをしなかった、という引き算の言い方です。基準が外に置いてあるので、自分で甘くできない。この人の生涯の記録が、そのまま裏づけになっています。
この章句が説くこと
晁無咎言う温公に言有り吾に人に過ぐる者無し平生為す所未だ嘗て人に対して言う可からざる者有らざるのみ潔白自己評価透明
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