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宋名臣言行録 / 後集巻三・張方平

英宗不豫召公賜坐出書一幅八字曰來日降詔立皇太子公抗聲曰必頴王也嫡長而賢請書其名上力疾書以付公

新字:英宗不予召公賜坐出書一幅八字曰来日降詔立皇太子公抗声曰必頴王也嫡長而賢請書其名上力疾書以付公

書き下し

英宗豫ならず。公を召して坐を賜い、書一幅八字を出して曰く、來日詔を降して皇太子を立てんと。公聲を抗げて曰く、必ず頴王ならん。嫡長にして賢なり。請う、其の名を書せと。上疾を力めて書して以て公に付す。

現代語訳

英宗が病んだ。張方平を召して席を与え、八字を書いた一枚を出して言った。「明日、詔を下して皇太子を立てる」。張方平は声を張り上げて言った。「必ず頴王でありましょう。嫡出の長子であり、賢明であられます。どうか、その名をお書きください」。天子は病をおして書き、それを張方平に渡した。

解説

四十六字です。天子が書いたのは「明日、詔を下して皇太子を立てる」という八字でした。決意としては十分です。張方平が求めたのは、そこに名前を入れることでした。必ず頴王でありましょう。嫡出の長子であり、賢明であられます。どうか、その名をお書きください。病の床です。明日があるとは限らない。名前のない八字では、翌日に争いの余地が残ります。同じ場面で韓琦も欧陽脩も、名を書かせることに執着していました。

この章句が説くこと

英宗予ならず公を召して坐を賜う来日詔を降して皇太子を立てん公声を抗げて曰く必ず頴王ならん嫡長にして賢なり請う其の名を書せ上疾を力めて書して以て公に付す明文後継

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