宋名臣言行録 / 後集巻三・張方平
其始也范諷孔道輔范仲淹三人以才能為之稱首其後晏元獻為政鄭公入參政多置諌官以廣上聴上方嚮之而晏公深為之助乃用歐陽脩余靖蔡襄孫沔等並為諌官諌官之勢自此日横鄭公尤傾身下士以求譽相師成風上以謙虚為賢下以傲誕為髙於是私説遂勝而朝廷輕矣
新字:其始也范諷孔道輔范仲淹三人以才能為之称首其後晏元献為政鄭公入参政多置諌官以広上聴上方嚮之而晏公深為之助乃用欧陽脩余靖蔡襄孫沔等並為諌官諌官之勢自此日横鄭公尤傾身下士以求誉相師成風上以謙虚為賢下以傲誕為高於是私説遂勝而朝廷軽矣
書き下し
其の始めや、范諷・孔道輔・范仲淹の三人、才能を以て之が稱首と爲る。其の後、晏元獻政を爲し、鄭公參政に入り、多く諫官を置きて以て上の聽を廣くす。上方に之に嚮い、而して晏公深く之が助けを爲す。乃ち歐陽脩・余靖・蔡襄・孫沔等を用いて並びに諫官と爲す。諫官の勢い此れより日に横なり。鄭公尤も身を傾けて士に下り、以て譽を求む。相い師として風を成す。上は謙虚を以て賢と爲し、下は傲誕を以て髙しと爲す。是に於いて私説遂に勝ちて朝廷輕し。
現代語訳
その始まりは、范諷・孔道輔・范仲淹の三人が才能によって旗頭となったことである。その後、晏殊が政を執り、鄭公が参政に入り、多くの諫官を置いて天子の耳を広くした。天子はまさにそちらへ傾き、晏殊が深くこれを後押しした。そこで欧陽脩・余靖・蔡襄・孫沔らを用いて、そろって諫官とした。諫官の勢いはこれより日ごとに横暴になった。鄭公はとりわけ身を低くして士にへりくだり、それによって評判を求めた。互いにそれを手本として風潮ができた。上の者は謙虚であることを賢しとし、下の者は傲慢であることを高しとした。こうして私的な議論がついに勝って、朝廷は軽くなった。
解説
この章句が説くこと
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