宋名臣言行録 / 前集巻十・胡瑗
初為直講有㫖專掌一學之政遂推誠教育多士亦甄别人物故好尚經術者好談兵戰者好文藝者好尚節義者皆使之以類羣居相與講習胡亦時召之使論其所學為定其理或自出一義使人人以對為可否之當時政事俾之折□故人皆樂從而有成今朝廷名臣徃徃胡之徒也
新字:初為直講有旨専掌一学之政遂推誠教育多士亦甄別人物故好尚経術者好談兵戦者好文芸者好尚節義者皆使之以類羣居相与講習胡亦時召之使論其所学為定其理或自出一義使人人以対為可否之当時政事俾之折□故人皆楽従而有成今朝廷名臣往往胡之徒也
書き下し
初め直講と爲るや、㫖有りて專ら一學の政を掌る。遂に誠を推して多士を教育し、亦た人物を甄別す。故に經術を好み尚ぶ者、兵戰を談ずるを好む者、文藝を好む者、節義を好み尚ぶ者、皆之をして類を以て羣居し、相い與に講習せしむ。胡も亦た時に之を召して、其の學ぶ所を論ぜしめ、爲に其の理を定む。或いは自ら一義を出だして、人人をして對を以てせしめ、之を可否す。當時の政事、之をして折□せしむ。故に人皆從うを樂しみて成る有り。今の朝廷の名臣は、徃徃にして胡の徒なり。
現代語訳
初めて直講となったとき、詔があって学校の運営いっさいを任された。そこで誠を尽くして多くの士を教育し、あわせて人物を見分けた。だから、経学を好む者、兵法や戦を語るのを好む者、文芸を好む者、節義を尊ぶ者と、それぞれ同じ類ごとに集めて住まわせ、互いに学び合わせた。胡瑗自身もときどき彼らを呼んで、学んでいることを論じさせ、そのうえで筋道を定めてやった。あるいは自分から一つの題を出して、一人ひとりに答えさせ、その可否を判じた。当時の政治向きのことは、彼らに判断させた〔一字を欠く〕。だから人はみな従うのが楽しく、成し遂げるものがあった。いまの朝廷の名臣は、たいてい胡瑗の門下である。
解説
人を混ぜていない条です。**経学を好む者、兵法や戦を語るのを好む者、文芸を好む者、節義を尊ぶ者。**同じ関心の者どうしを集めて住まわせ、互いに磨かせる。そのうえで自分が出て行って筋を定め、題を出して一人ずつ答えさせ、可否を判じました。放任でも講義一本でもない。**だから人はみな従うのが楽しく、成し遂げるものがあった。**なお原文はここで一字を欠いています(□)。証人の宋刊本も字を示さないので補いませんでした。
この章句が説くこと
誠を推して多士を教育し亦た人物を甄別す皆之をして類を以て羣居し相い与に講習せしむ自ら一義を出だして人人をして対を以てせしめ之を可否す育成分類議論
関連する章句
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