宋名臣言行録 / 前集巻九・余靖
奉使契丹入辭書所奏事於笏各用一字爲目上顧見之問其所書者何靖以實對上指其字一一問之盡而後巳
新字:奉使契丹入辞書所奏事於笏各用一字為目上顧見之問其所書者何靖以実対上指其字一一問之尽而後巳
書き下し
契丹に奉使す。入辭す。奏する所の事を笏に書す。各々一字を用いて目と爲す。上、顧みて之を見る。其の書する所の者は何ぞと問う。靖、實を以て對う。上、其の字を指して一一之を問う。盡きて後に巳む。
現代語訳
契丹へ使いすることになった。暇乞いに参内した。奏上することを笏に書き付けた。それぞれ一字ずつを目印にした。帝が振り返ってそれを見た。書いてあるものは何かと尋ねた。余靖は事実のとおり答えた。帝はその字を指して一つ一つ尋ねた。尽きてからやめた。
解説
四十四字の条です。奏上したいことを、**笏に一字ずつの目印として書き付けていた**のが見つかりました。忘れないための備忘です。帝が何かと尋ね、**事実のとおり答えた。**隠していません。そして帝は**その字を指して一つ一つ尋ね、尽きてからやめた。**用意していた全部が、その場で出し切られました。備忘の一字が、そのまま議題の一覧になっています。
この章句が説くこと
奏する所の事を笏に書す各々一字を用いて目と為す靖実を以て対う上其の字を指して一一之を問う尽きて後に巳む備忘正直機会
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