宋名臣言行録 / 前集巻九・孔道輔
公在寧州道士治真武像有蛇穿其前數出近人人以爲神州將欲視驗以聞故率其屬徃拜之而蛇果出公即舉笏擊蛇殺之自州將以下皆大驚巳而又皆大服由是知名
新字:公在寧州道士治真武像有蛇穿其前数出近人人以為神州将欲視験以聞故率其属往拝之而蛇果出公即舉笏撃蛇殺之自州将以下皆大驚巳而又皆大服由是知名
書き下し
公、寧州に在り。道士、真武の像を治む。蛇の其の前を穿ちて數々出でて人に近づく有り。人、以て神と爲す。州將、驗を視て以て聞せんと欲す。故に其の屬を率いて徃きて之を拜す。而して蛇果たして出づ。公、即ち笏を舉げて蛇を擊ちて之を殺す。州將より以下、皆な大いに驚く。巳にして又た皆な大いに服す。是に由りて名を知らる。
現代語訳
公が寧州にいた。道士が真武の像を祀っていた。蛇がその前を穿って、たびたび出てきて人に近づいた。人々はそれを神だとした。州の長官はその霊験を確かめて奏上しようとした。そこで属僚を率いて行って拝んだ。すると蛇がはたして出てきた。公はすぐに笏を挙げて蛇を打って殺した。州の長官以下、みなひどく驚いた。ほどなくまた、みな大いに服した。これによって名が知られた。
解説
神だとされていた蛇を、その場で笏で打ち殺した条です。州の長官が霊験を確かめて奏上しようとしていた、という状況が効いています。上がその気になっている場所で、下の者がそれを潰した。州の長官以下、みなひどく驚いた。ほどなくまた、みな大いに服した。驚きと納得のあいだに、少し時間があります。この一件で名が知られました。
この章句が説くこと
蛇の其の前を穿ちて数々出でて人に近づく有り人以て神と為す州将験を視て以て聞せんと欲す公即ち笏を舉げて蛇を擊ちて之を殺す公即ち笏を舉げて蛇を撃ちて之を殺す迷信実証
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