宋名臣言行録 / 前集巻七・范仲淹
公輕財好施尤厚於族人既貴於姑蘓近郭買良田數千畆為義庄以養羣從之貧者擇族人長而賢者一人主其出納人日食米一升嵗衣縑一匹嫁娶喪□皆有贍給聚族人僅百口
新字:公軽財好施尤厚於族人既貴於姑蘓近郭買良田数千畆為義庄以養羣従之貧者択族人長而賢者一人主其出納人日食米一升歳衣縑一匹嫁娶喪□皆有贍給聚族人僅百口
書き下し
公、財を輕んじ施すを好む。尤も族人に厚し。既に貴くして、姑蘓の近郭に於て良田數千畆を買い、義庄と為して以て羣從の貧なる者を養う。族人の長にして賢なる者一人を擇びて其の出納を主らしむ。人、日に米一升を食し、歳に縑一匹を衣る。嫁娶・喪□、皆な贍給有り。族人を聚むること僅かに百口。
現代語訳
公は財を軽んじ、施すことを好んだ。とりわけ一族に厚かった。貴い身になってから、姑蘇の郊外に良い田を数千畝買い、「義荘」として一族の貧しい者を養った。一族の年長で賢い者を一人選んで、その出し入れを管掌させた。一人あたり日に米一升を食べ、年に絹一匹を着る。嫁取り嫁入り、葬儀にも、みな支給があった。集まった一族はおよそ百口であった。
解説
前の条の考えを、仕組みにした条です。田を数千畝買って「義荘」とし、一族の年長で賢い者を一人選んで出し入れを管掌させた。自分が配るのではありません。支給の中身も決まっています。一人あたり日に米一升、年に絹一匹。嫁取り嫁入り、葬儀にも支給がある。この義荘は、この後、長く続きました。原文の□は四庫全書本の欠字です。
この章句が説くこと
良田数千畆を買い義庄と為して以て羣従の貧なる者を養う族人の長にして賢なる者一人を択びて其の出納を主らしむ人日に米一升を食し歳に縑一匹を衣る仕組み一族基金
関連する章句
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史記 循吏列伝楚の民の俗庳車を好む、王以為へらく庳車は馬に便ならずと、令を下して之を高くせしめんと欲す。相曰く、「令数々下れば、民従ふ所を知らず、不可なり。王必ず車を高くせんと欲せば、臣請ふ閭里に教へて其の梱を高くせしめん。車に乗る者は皆君子なり、君子は数々車を下ること能はず」と。王之を許す。居ること半歳にして、民悉く自ら其の車を高くす。此れ教へずして民其の化に従ひ、近き者は視て之に效ひ、遠き者は四面より望みて之に法るなり。
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