宋名臣言行録 / 前集巻六・陳堯佐
公父秦國公省華三子長曰堯叟同中書門下平章事季曰堯咨為節度使皆舉進士第一及第三子已貴秦公尚無恙每賔客至其家公及伯季侍立左右坐客䠞蹜不安求去秦公笑曰此兒子輩爾故天下皆以秦公教子為法而以陳氏為榮
新字:公父秦国公省華三子長曰堯叟同中書門下平章事季曰堯咨為節度使皆舉進士第一及第三子已貴秦公尚無恙毎賓客至其家公及伯季侍立左右坐客䠞蹜不安求去秦公笑曰此児子輩爾故天下皆以秦公教子為法而以陳氏為栄
書き下し
公の父、秦國公省華、三子あり。長を堯叟と曰う。同中書門下平章事なり。季を堯咨と曰う。節度使と為る。皆な進士第一に舉げらる。三子既に貴きに及び、秦公尚お恙無し。賔客の其の家に至る毎に、公及び伯・季、左右に侍立す。坐客䠞蹜として安んぜず、去らんことを求む。秦公笑いて曰く、此れ兒子の輩のみと。故に天下皆な秦公の子を教うるを以て法と為し、而して陳氏を以て榮と為す。
現代語訳
公の父、秦国公の陳省華には三人の子があった。長男を陳堯叟といい、同中書門下平章事であった。末子を陳堯咨といい、節度使であった。みな進士の首席に挙げられた。三人の子がみな貴い身になった後も、父はまだ健在であった。客が家に来るたび、公と兄と弟は左右に侍立した。座った客は身を縮めて落ち着かず、帰らせてほしいと願った。父は笑って言った。「これは私の子どもたちですよ」。だから天下はみな、秦公の子の教え方を手本とし、陳氏の家を名誉とした。
解説
宰相と節度使と、三人とも科挙の首席という兄弟が、客の前で父の左右に立っていた条です。客のほうが縮み上がって帰りたがりました。父の一言が良い。これは私の子どもたちですよ。位のことは一言も言っていません。立たせているのは主人の権威ではなく、家の中の順序だ、ということが分かる返しです。天下はこれを子の教え方の手本としました。
この章句が説くこと
三子既に貴きに及び秦公尚お恙無し公及び伯季左右に侍立す坐客䠞蹜として安んぜず秦公笑いて曰く此れ児子の輩のみ家庭序列教育
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