宋名臣言行録 / 前集巻二・錢若水
詔訪備邉之䇿若水條上五事一擇郡守二募鄉兵三積芻粟四重將帥五明賞罰
新字:詔訪備邉之策若水条上五事一択郡守二募郷兵三積芻粟四重将帥五明賞罰
書き下し
詔して邉に備うるの䇿を訪う。若水、五事を條上す。一に郡守を擇ぶ、二に鄉兵を募る、三に芻粟を積む、四に將帥を重んず、五に賞罰を明らかにす。
現代語訳
詔が下って辺境に備える策を問われた。銭若水は五つの事を箇条にして上奏した。第一に郡の長官を選ぶこと、第二に地元の兵を募ること、第三に飼葉と兵糧を蓄えること、第四に将帥を重んじること、第五に賞罰を明らかにすること。
解説
三十二字の答申です。五つのうち軍事そのものは四番目の一つだけで、最初に来るのが「郡の長官を選ぶ」でした。地元で兵を募り、糧を蓄え、賞罰をはっきりさせる。前線の戦い方ではなく、後ろの人と物の仕組みが並んでいます。竇儼の六綱、趙普の三策と同じで、この書は答申を箇条のまま残します。何を何番目に置いたかが、そのまま考え方の記録になるからです。
この章句が説くこと
一に郡守を択ぶ二に郷兵を募る一に郡守を択ぶ二に鄉兵を募る三に芻粟を積む四に将帥を重んず五に賞罰を明らかにす詔して邉に備うるの策を訪う備え順序
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