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宋名臣言行録 / 前集巻一・趙普

王性深沈有岸谷多忌刻以吏道聞寡學術太祖嘗勸以讀書晚年手不釋巻為相以天下為已任沈毅果斷當世無與為比

新字:王性深沈有岸谷多忌刻以吏道聞寡学術太祖嘗勧以読書晩年手不釈巻為相以天下為已任沈毅果断当世無与為比

書き下し

王の性、深沈にして岸谷有り、忌刻なること多し。吏道を以て聞こえ、學術寡なし。太祖嘗て勸むるに讀書を以てす。晚年、手に巻を釋かず。相と為りて天下を以て已が任と為す。沈毅果斷、當世與に比を為す無し。

現代語訳

韓王の性質は、深く沈んでいて険しいところがあり、人を憎み責めることが多かった。実務の腕で知られたが、学問は乏しかった。太祖はかつて読書を勧めた。晩年は書物を手から離さなかった。宰相となってからは天下を自分の任務とした。落ち着いて意志が強く、決断ができ、当時これに並ぶ者はいなかった。

解説

趙普の人物評をひとまとめにした条です。険しく、人を責めることが多く、実務で知られたが学問は乏しかった。そこへ太祖が読書を勧めます。**晩年は書物を手から離さなかった。**この一行が、のちの「論語の半分で天下を治めた」という言い伝えにつながっていきます。欠点を先に並べ、途中で変わったことを一行だけ挟み、最後に評価を置く。人物ごとに編まれたこの書が、一人をどう締めくくるかが見える段です。

この章句が説くこと

吏道を以て聞こえ学術寡なし太祖嘗て勧むるに読書を以てす晩年手に巻を釈かず相と為りて天下を以て已が任と為す学び変化人物

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