甲陽軍鑑 / 品第四十二
某の軍法少し存知たる義、城取は山本道鬼人數あつかひ又は敵の甲乙を見しる事、小幡山城入道日意の雜談にて鍛鍊仕りたりと申さるゝ、もろが入道の功者も其方萬づ功の入たるも、かいづ二ツのくるわに山城を指をかれ、
新字:某の軍法少し存知たる義、城取は山本道鬼人数あつかひ又は敵の甲乙を見しる事、小幡山城入道日意の雑談にて鍛錬仕りたりと申さるゝ、もろが入道の功者も其方万づ功の入たるも、かいづ二ツのくるわに山城を指をかれ、
書き下し
某の軍法少し存知たる義、城取は山本道鬼人数あつかひ又は敵の甲乙を見しる事、小幡山城入道日意の雑談にて鍛錬仕りたりと申さるゝ、もろが入道の功者も其方万づ功の入たるも、かいづ二ツのくるわに山城を指をかれ、
現代語訳
さてめいめいに馬場美濃守が語って言うには、それがしが軍法を少し存じたる儀、城取りは山本道鬼、人数の扱い、または敵の甲乙を見知る事は、小幡山城入道日意の雑談にて鍛練を仕ったと申される。室が入道の功者も、その方の万づに功が入ったのも、海津の二つの曲輪に山城を差し置かれ、
解説
自分の軍法の出どころを、二人の名で明かしている。城取りは山本勘介から、人の動かし方と敵の見分けは小幡入道の雑談から。改まった講義ではなく雑談だと言うところが眼目で、日々の話の中に技が移っていく。改まった講義ではなく雑談だと言うところが眼目で、日々の話の中に技が移っていく。出どころを二人の名で明かしているのも率直である。
この章句が説くこと
相伝雑談鍛練馬場勘介学び
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