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甲陽軍鑑 / 品第六

かざりは女人或は商人の法なり、一事をかざれば萬事の實皆僞也、

新字:かざりは女人或は商人の法なり、一事をかざれば万事の実皆偽也、

書き下し

かざりは女人或は商人の法なり、一事をかざれば万事の実皆偽也、

現代語訳

飾るというのは女人あるいは商人の法である。ひとつの事を飾れば、他の万事の真実まで、みな偽りになってしまう。

解説

諸大将の少年時代を書き並べる、その前置きに置かれた一文。身内の武田だけを我が寺の仏のように尊く書けば武士の道ではない、敵味方ともに実のとおりに申し置くのだ、という断りに続く。ひとつ盛れば残り全部が疑われるという筆の掟を先に立ててから、人物評に入っていく。身内を尊く書けば、書いたもの全体が疑われる。飾らないという断りを先に置くことが、この長い記録の信用の土台になっている。

この章句が説くこと

誠実虚飾記録信用

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