孔子家語 / 七十二弟子解
有若,魯人,字子有,少孔子三十六歲。為人強識,好古道也。
書き下し
有若は、魯の人、字は子有、孔子より少きこと三十六歲。人と為り強識にして、古道を好むなり。
現代語訳
有若は魯の国の人で、字は子有という。孔子より三十六歳年少であった。人柄は記憶力に優れ、古の道を好んだ。
解説
有若、字を子有という弟子は、優れた記憶力を持ち、古の聖賢の道を好んで学んだ人物として紹介されています。論語の冒頭近くに「有子曰わく」として孔子の言葉に準ずる形で教えが記されており、孔子門下でも高い地位にあった弟子と考えられています。一説には容貌が孔子に似ていたため、孔子の没後に一部の門人から師として仰がれたとも伝えられますが、ここでは古の道を好んだという学問への姿勢が端的に示されています。古典や先人の知恵を大切にし、それを深く記憶し身につけようとする姿勢は、伝統から学び現在に生かそうとする今日の学びのあり方にも通じるものです。
この章句が説くこと
有若子有記憶力古道孔子