孔子家語 / 七十二弟子解
冉求,字子有,仲弓之族,有才藝,以政事著名。
新字:冉求,字子有,仲弓之族,有才芸,以政事著名。
書き下し
冉求は、字は子有、仲弓の族にして、才藝有り、政事を以て著名なり。
現代語訳
冉求は字を子有といい、仲弓と同族であった。多才で、政治の実務に優れていることで名高かった。
解説
冉求、字を子有という弟子は、先に紹介された冉雍(仲弓)と同族で、多方面の才能を持ち、特に政治・行政の実務能力に優れていたと伝えられています。論語では魯の実力者である季氏に仕え、財政に関する働きをしたことが記されており、実務家としての一面が強調される弟子です。一方で孔子からは、季氏の増税策に協力したことを批判される場面もあり、才能があるだけに、それをどのような目的のために用いるかという姿勢が問われた人物でもあります。実務能力の高さは大きな長所ですが、それを何のために使うかという倫理的な判断が伴って初めて真に評価されるという点は、現代の実務家にも通じる教訓です。
この章句が説くこと
冉求子有政事才芸季氏
関連する章句
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史記 仲尼弟子列伝冉求、字は子有、孔子より少きこと二十九歳。季氏の宰と為る。季康子、孔子に問ひて曰く、「冉求は仁なるか」と。曰く、「千室の邑、百乗の家、求や其の賦を治めしむ可し。仁は則ち吾知らざるなり」と。求問ひて曰く、「聞くままに斯に諸を行はんか」と。子曰く、「之を行へ」と。子路問ふ、「聞くままに斯に諸を行はんか」と。子曰く、「父兄の在る有り、之を如何ぞ其れ聞くままに斯に之を行はん」と。子華之を怪しみ、「敢て問ふ、問ひは同じうして答へは異なる」と。孔子曰く、「求や退く、故に之を進む。由や人を兼ぬ、故に之を退く」と。
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論語・先進篇季氏、周公より富めり。而して求や之が為に聚斂して之を附益す。子曰く、「吾が徒に非ざるなり。小子、鼓を鳴らして之を攻めて可なり。」
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