孔子家語 / 七十二弟子解
冉雍,字仲弓,伯牛之宗族,生於不肖之父,以德行著名。
新字:冉雍,字仲弓,伯牛之宗族,生於不肖之父,以徳行著名。
書き下し
冉雍は、字は仲弓、伯牛の宗族にして、不肖の父に生まれ、徳行を以て著名なり。
現代語訳
冉雍は字を仲弓といい、伯牛と同族であった。不肖の父のもとに生まれたが、徳行によって名高かった。
解説
冉雍、字を仲弓という弟子は、先に紹介された冉耕(伯牛)と同じ一族の出身で、評判の良くない父のもとに生まれたと伝えられています。それにもかかわらず徳行によって高く評価され、論語では孔子が統治者としての器量まで認めたことで知られています。生まれや家柄がどうであれ、本人の徳と行いによって評価されるべきだという孔子の姿勢がここにも表れています。出自や家庭の事情に左右されず、自らの努力と人格によって信頼を築いていく冉雍の生き方は、環境のハンディを抱える人にとっても励みとなる示唆を含んでいます。
この章句が説くこと
冉雍仲弓徳行出自孔子
関連する章句
-
論語 雍也篇子曰わく、雍や南面せしむべし。仲弓、子桑伯子を問う。子曰わく、可なり、簡なり。仲弓曰く、敬に居りて簡を行い、もって其の民に臨まば、また可ならずや。簡に居りて簡を行うは、すなわち大簡ならざるか。子曰わく、雍の言、然り。
-
孔子家語・弟子行若し德有る君に逢わば、世々顯命を受け、厥の名を失わず、以て天子に禦げば、則ち王者の相なり。貧に在りて客の如く、其の臣を使うこと借るが如し。怒りを遷さず、深く怨みず、舊罪を錄せず、是れ冉雍の行なり。孔子其の材を論じて曰わく、『土有るの君子なり、眾を使う有り、刑を用うる有り、然る後に怒りを稱う。』と。孔子之に告ぐるに詩を以て曰わく、『初め有らざる靡し、克く終わり有ること鮮し。疋夫怒らざれば、唯だ以て其の身を亡ぼす。』と。