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鬼谷子 / 中経

聞聲知音者、謂聲氣不同、則恩愛不接、故商角不二合、徵羽不相配。能爲四聲主者、其唯宫乎!故音不和則悲、是以聲散、傷、醜、害者、言必逆於耳也。雖有美行盛譽、不可比目合翼相須也。此乃氣不合、音不調者也。

新字:聞声知音者、謂声気不同、則恩愛不接、故商角不二合、徴羽不相配。能為四声主者、其唯宫乎!故音不和則悲、是以声散、傷、醜、害者、言必逆於耳也。雖有美行盛誉、不可比目合翼相須也。此乃気不合、音不調者也。

書き下し

聲を聞きて音を知るとは、聲氣同じからざれば、則ち恩愛接せざるを謂う。故に商と角とは二つながら合わず、徵と羽とは相い配せず。能く四聲の主と爲る者は、其れ唯だ宫のみ。故に音和せざれば則ち悲し。是を以て聲散じ、傷り、醜く、害する者は、言必ず耳に逆らうなり。美行盛譽有りと雖も、比目合翼のごとく相い須つべからざるなり。此れ乃ち氣合わず、音調わざる者なり。

現代語訳

声を聞いて音を知るとは、声と気が同じでなければ、恩愛が結ばれないことをいう。だから商と角の音は二つながら合わず、徴と羽の音は互いに配されない。四つの声の主となれるのは、ただ宮だけである。だから音が和さなければ悲しい。だから、声が散り、傷つき、醜く、害するものは、その言葉が必ず耳に逆らう。美しい行いと盛んな評判があっても、二匹そろって泳ぐ魚や翼を合わせる鳥のように、互いに頼り合うことはできない。これはつまり気が合わず、音が調わない者である。

解説

人と人の相性を、音階で説明します。商と角は合わず、徴と羽も合わない。四つの音をまとめられるのは宮だけ、と。そして「美行盛譽有りと雖も」——立派な行いと高い評判があっても、気が合わなければ組めない。相性は人格や実績とは別の層にある、という指摘です。組織で優秀な人どうしが組んで機能しないことがあるのは、これに当たります。そして四声をまとめられるのは宮だけ、というのは、まとめ役には別の資質が要るということでもあります。

この章句が説くこと

声を聞きて音を知る四声の主と為る者は其れ唯だ宮のみ気合わず音調わず相性組織人物眼

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