鬼谷子 / 本経陰符七術
轉圓法猛獸︰轉圓者、無窮之計。無窮者、必有聖人之心、以原不測之智、而通心術。而神道混沌爲一、以變論萬義類、說義無窮。智畧計謀、各有形容、或圓或方、或隂或陽、或吉或凶、事類不同。
新字:転円法猛獣︰転円者、無窮之計。無窮者、必有聖人之心、以原不測之智、而通心術。而神道混沌為一、以変論万義類、説義無窮。智畧計謀、各有形容、或円或方、或陰或陽、或吉或凶、事類不同。
書き下し
圓を轉ずるは猛獸に法る。圓を轉ずとは、窮まり無きの計なり。窮まり無きとは、必ず聖人の心有りて、以て測られざるの智を原ね、而して心術に通ず。而して神道混沌として一と爲り、以て萬義の類を變論し、義を說くこと窮まり無し。智畧計謀は、各々形容有り。或いは圓或いは方、或いは隂或いは陽、或いは吉或いは凶、事類同じからず。
現代語訳
円を転がすのは猛獣にならう。円を転がすとは、窮まりのない計である。窮まりがないというのは、必ず聖人の心があって、測りがたい知恵をたずね、心の術に通じているということである。そして神の道は混沌として一つとなり、それによって万の意味の類を論じ変え、義を説くことに窮まりがない。知恵と計略と謀りごとには、それぞれ形がある。あるいは円、あるいは方、あるいは陰、あるいは陽、あるいは吉、あるいは凶。事の類は同じではない。
解説
転円とは、円を転がすように尽きることのない計を出すこと。円は転がるから止まらない、というのが比喩の要です。そして計には形がある、と言います。円か方か、陰か陽か、吉か凶か。同じ計はない。実務でこれが効くのは、打ち手の在庫を持つという発想です。窮まりない計とは無限の発想力のことではなく、形の違う手を複数持っていること。一つの型しか持たない人は、その型が効かない相手の前で止まります。
この章句が説くこと
転円は猛獣に法る窮まり無きの計事類同じからず選択肢柔軟性判断
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