鬼谷子 / 謀篇
故墻壊於其隙、木毁於其節、斯蓋其分也。故變生事、事生謀、謀生計、計生議、議生說、說生進、進生退、進生制、因以制於事、故百事一道、而百度一數也。
新字:故墻壊於其隙、木毁於其節、斯蓋其分也。故変生事、事生謀、謀生計、計生議、議生説、説生進、進生退、進生制、因以制於事、故百事一道、而百度一数也。
書き下し
故に墻は其の隙に壊れ、木は其の節に毁る。斯れ蓋し其の分なり。故に變は事を生じ、事は謀を生じ、謀は計を生じ、計は議を生じ、議は說を生じ、說は進を生じ、進は退を生じ、進は制を生ず。因りて以て事を制す。故に百事は一道にして、百度は一數なり。
現代語訳
だから壁はその隙間から壊れ、木はその節から毀れる。それがおそらく分かれ目というものである。だから変化は事を生み、事は謀りを生み、謀りは計を生み、計は議を生み、議は説を生み、説は進むことを生み、進むことは退くことを生み、進むことは制することを生む。それによって事を制する。だから百の事は一つの道であり、百のはかりごとは一つの数である。
解説
壁は隙間から、木は節から壊れる。もっとも弱いところが分かれ目になる、という観察は抵巇篇と重なります。そして変化から制御まで、八段階の連鎖が示されます。変化→事→謀→計→議→説→進→退/制。注目したいのは、進むことが退くことを生む、と置かれていることです。進んだら退く選択肢が生まれる、という順序。退くのは進む前ではなく、進んだ後にはじめて選べるようになる。動く前にすべての退路を確保しようとして動けなくなる場面への、一つの答えになっています。
この章句が説くこと
墻は其の隙に壊れ木は其の節に毀る変は事を生じ事は謀を生ず兆候順序判断
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