鬼谷子 / 揣篇
故計國事者、則當審權量、說人主、則當審揣情。謀慮情欲、必出於此。乃可貴、乃可賤、乃可重、乃可輕、乃可利、乃可害、乃可成、乃可敗。其數一也。
新字:故計国事者、則当審権量、説人主、則当審揣情。謀慮情欲、必出於此。乃可貴、乃可賤、乃可重、乃可軽、乃可利、乃可害、乃可成、乃可敗。其数一也。
書き下し
故に國事を計る者は、則ち當に權量を審らかにすべし。人主を說く者は、則ち當に情を揣ることを審らかにすべし。謀慮情欲は、必ず此より出づ。乃ち貴かるべく、乃ち賤しかるべく、乃ち重かるべく、乃ち輕かるべく、乃ち利すべく、乃ち害すべく、乃ち成るべく、乃ち敗るべし。其の數は一なり。
現代語訳
だから国の事を計る者は、力を量ることを詳らかにすべきである。君主を説く者は、実情を推し量ることを詳らかにすべきである。謀りごとも思いも欲も、必ずここから出てくる。それによって、貴くもでき、賤しくもでき、重くもでき、軽くもでき、利することもでき、害することもでき、成らせることもでき、敗らせることもできる。その道理は一つである。
解説
仕事の種類によって、優先する測定が変わる、と分けています。組織や事業の設計をするなら量権を、人を説くなら揣情を。この使い分けは実務でそのまま通ります。事業計画を立てるときに人の心ばかり読んでも数が合わず、人を説得するときに市場データを並べても動きません。ただし最後に「其の數は一なり」——根っこの道理は同じだ、と付け加えます。どちらも、決める前に測るという一点で同じです。測らずに決めるのが、両方に共通する失敗です。
この章句が説くこと
国事を計るは権量人主を説くは揣情其の数は一なり判断使い分け準備
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