鬼谷子 / 忤合篇
用之於天下、必量天下而與之、用之於國、必量國而與之、用之於家、必量家而與之、用之於身、必量身材能氣勢而與之。大小進退、其用一也。必先謀慮計定、而後行之以飛箝之術。
新字:用之於天下、必量天下而与之、用之於国、必量国而与之、用之於家、必量家而与之、用之於身、必量身材能気勢而与之。大小進退、其用一也。必先謀慮計定、而後行之以飛箝之術。
書き下し
之を天下に用うれば、必ず天下を量りて之に與す。之を國に用うれば、必ず國を量りて之に與す。之を家に用うれば、必ず家を量りて之に與す。之を身に用うれば、必ず身の材能氣勢を量りて之に與す。大小進退、其の用は一なり。必ず先ず謀慮し計定めて、而して後に之を行うに飛箝の術を以てす。
現代語訳
これを天下に用いるなら、必ず天下を量ってから与する。これを国に用いるなら、必ず国を量ってから与する。これを家に用いるなら、必ず家を量ってから与する。これを自分の身に用いるなら、必ず自分の素質・能力・気勢を量ってから与する。大きくても小さくても、進むも退くも、その用い方は一つである。必ずまず謀りをめぐらせ計を定めてから、そのあとで飛箝の術を用いて行う。
解説
天下・国・家・身と規模が下りてきて、最後に自分自身が来ます。自分に用いるときも、自分の素質と能力と気勢を量ってから決めろ、と。他人を測る技術を、自分にも同じ厳しさで当てる。ここが重要です。忤合=立場を変えることを扱う篇で、自分を量れと言っているのは、量らずに動けば根無し草になるからでしょう。転職や独立の判断で、市場や相手ばかり調べて自分の力量を測っていない人は多い。「大小進退、其の用は一なり」——規模が変わっても手順は同じです。
この章句が説くこと
身に用うれば身の材能気勢を量る大小進退其の用は一なり自己認識判断準備見極め
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