鬼谷子 / 忤合篇
凡趨合倍反、計有適合。化轉環屬、各有形勢、反覆相求、因事爲制。是以聖人居天地之閒、立身御世、施教揚聲明名也、必因事物之會、觀天時之宜、因知所多所少、以此先知之、與之轉化。
新字:凡趨合倍反、計有適合。化転環属、各有形勢、反覆相求、因事為制。是以聖人居天地之閒、立身御世、施教揚声明名也、必因事物之会、観天時之宜、因知所多所少、以此先知之、与之転化。
書き下し
凡そ趨合倍反するに、計に適合有り。化轉環のごとく屬き、各々形勢有り。反覆相い求め、事に因りて制を爲す。是を以て聖人は天地の閒に居り、身を立て世を御し、教えを施し聲を揚げ名を明らかにするには、必ず事物の會に因り、天時の宜しきを觀る。因りて多き所少なき所を知り、此を以て之を先知して、之と轉化す。
現代語訳
およそ寄っていくことと背いて返ることには、計にかなうところがある。移り変わりは輪のようにつながり、それぞれに形勢がある。行きつ戻りつ互いに求め合い、事に応じて仕組みを立てる。だから聖人は天地のあいだにあって、身を立て世を御し、教えを施し声を上げ名を明らかにするには、必ず事物の巡り合わせによりつつ、天の時の適切さを観る。それによって多いところと少ないところを知り、これをもって先に知り、それとともに移り変わる。
解説
忤合とは、背くことと合わさること。この篇は、立場を変えることを正面から扱います。冒頭から、寄るのも背くのも計にかなう場合がある、と言い切る。そして移り変わりは輪のようにつながっている、と。輪であれば、いま背いた相手といずれまた合わさることもあります。だから背き方が重要になる。転職や取引先の切り替えを考えるとき、この視点は実務的です。業界が輪になっているなら、去り方がそのまま次の入り方を決めます。
この章句が説くこと
趨合倍反化転環のごとく属く事に因りて制を為す変化時機判断
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