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鬼谷子 / 飛箝篇

其用或稱財貨、琦瑋、珠玉、璧帛、采色以事之、或量能立勢以鉤之、或伺候見𡼏而箝之、其事用抵巇。

新字:其用或称財貨、琦瑋、珠玉、璧帛、采色以事之、或量能立勢以鉤之、或伺候見𡼏而箝之、其事用抵巇。

書き下し

其の用は、或いは財貨・琦瑋・珠玉・璧帛・采色を稱げて以て之に事え、或いは能を量り勢を立てて以て之を鉤し、或いは伺い候いて𡼏を見て之を箝む。其の事は抵巇を用う。

現代語訳

その用い方は、あるときは財貨・珍奇な品・珠玉・玉帛・美しい色を並べて相手に仕え、あるときは能力を量り勢いを立てて引っかけ、あるときはうかがい待って裂け目を見つけて挟み込む。この事には抵巇の術を用いる。

解説

三通りの手が並びます。物を贈る、勢いで引きつける、隙を突く。並べ方が身も蓋もありません。注目したいのは三番目で、前の抵巇篇がここで道具として呼び出されています。ひび割れを見つける技術は、修復のためだけでなく、そこから挟み込むためにも使う。篇どうしが道具として連結している構成です。この書が交渉術の体系書として読まれてきた理由がここにあります。個々の手口ではなく、観察・関係づくり・隙の発見が一つの流れになっている。

この章句が説くこと

能を量り勢を立てて之を鉤す𡼏を見て之を箝む抵巇交渉駆け引き観察

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