鬼谷子 / 飛箝篇
凡度權量能、所以徵逺來近。立勢而制事、必先察同異、別是非之語、見內外之辭、知有無之數、决安危之計、定親疏之事、然後乃權量之、其有隱括、乃可徵、乃可求、乃可用。
新字:凡度権量能、所以徴遠来近。立勢而制事、必先察同異、別是非之語、見内外之辞、知有無之数、決安危之計、定親疏之事、然後乃権量之、其有隠括、乃可徴、乃可求、乃可用。
書き下し
凡そ權を度り能を量るは、逺きを徵し近きを來たす所以なり。勢を立てて事を制するには、必ず先ず同異を察し、是非の語を別ち、内外の辭を見、有無の數を知り、安危の計を决し、親疏の事を定む。然る後に乃ち之を權量す。其れ隱括有らば、乃ち徵すべく、乃ち求むべく、乃ち用うべし。
現代語訳
およそ力を測り能力を量るのは、遠くの者を招き寄せ、近くの者を来たらせるためである。勢いを立てて事を制するには、必ずまず同じところと違うところを見きわめ、是と非の言い分を分け、内と外の言葉を見比べ、有ると無いの数を知り、安全か危険かの計を決し、親しいか疎いかの関係を定める。そのうえではじめて力と能力を量る。それが型に収まっていれば、招くこともでき、求めることもでき、用いることもできる。
解説
人を招き用いるまでに、六つの見きわめが先に置かれます。同異、是非、内外、有無、安危、親疎。そのあとにようやく力量を量り、それから招く。順序が異様に長い。実務では逆で、良さそうな人がいたらまず会い、話しながら判断します。この書は、会う前に六つ済ませておけと言う。理由は次の段にありますが、要は招いた時点でこちらの手の内が相手に見えるからです。採用でも提携でも、接触した瞬間から交渉は始まっている。見きわめは接触前にしか自由にできません。
この章句が説くこと
権を度り能を量る勢を立てて事を制す見極め準備人物眼順序
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