管子 / 輕重乙
桓公問於管子曰:「崇弟蔣弟,丁、惠之功世,吾嵗罔,寡人不得籍斗升焉。去菹菜鹹鹵斥澤山間㙗不為用之壤,寡人不得籍斗升焉。去一列稼,縁封十五里之原,强耕而自以為落其民,寡人不得籍斗升焉。則是寡人之國,五分而不能操其二,是有萬乗之號,而無千乗之用也。以是與天子提衡爭秩於諸侯,為之有道乎?」管子對曰:「唯籍於號令為可耳。」
新字:桓公問於管子曰:「崇弟蒋弟,丁、恵之功世,吾歳罔,寡人不得籍斗升焉。去菹菜鹹鹵斥沢山間㙗不為用之壤,寡人不得籍斗升焉。去一列稼,縁封十五里之原,強耕而自以為落其民,寡人不得籍斗升焉。則是寡人之国,五分而不能操其二,是有万乗之号,而無千乗之用也。以是与天子提衡争秩於諸侯,為之有道乎?」管子対曰:「唯籍於号令為可耳。」
書き下し
桓公管子に問いて曰く、「崇弟・蔣弟、丁・惠の功世は、吾が歳罔にして、寡人斗升を籍るを得ず。菹菜鹹鹵斥澤山間の㙗にして用を為さざるの壤を去けば、寡人斗升を籍るを得ず。一列の稼を去け、封を縁ること十五里の原は、强いて耕して自ら以て其の民を落と為せば、寡人斗升を籍るを得ず。則ち是れ寡人の國、五分して其の二を操る能わず、是れ萬乗の號有りて、千乗の用無きなり。是を以て天子と衡を提げ秩を諸侯に爭う、之を為すに道有りや」と。管子對えて曰く、「唯だ號令に籍るのみ可なるのみ」と。
現代語訳
桓公が管子に問うた。崇弟や蔣弟、丁氏や恵氏といった功臣の家は、我が国の年ごとの割り当てから外れていて、私は一斗一升も取り立てられない。塩気を含んだ土地や沢や山あいの、使い道のない土地を除けば、そこからも一斗一升も取り立てられない。一並びの作付けを除き、境に沿った十五里の原は、無理に耕してようやく民が住み着いている程度で、そこからも取り立てられない。とすれば我が国は、五つに分けてその二つも握れていない。万乗という呼び名がありながら、千乗の用もないということだ。それでいて天子と釣り合いを争い、諸侯のあいだで序列を争っている。これに道はあるか。管子が答えた。ただ号令にかけることだけが、できることです。
解説
この章句が説くこと
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人物志・效難政事を平道すれば、則ち以て国体と為す。猶ほ声有るの類を聴くに、名其の音に随ふがごとし。夫れ名実に非ざれば、之を用ふるも効あらず。故に曰く、
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『呻吟語』外篇・人情・何ぞ其の名を惡みて其の實を好むや人を稱するに顏子を以てせば、悅ばざる者無し。其の貧賤にして夭なるを忘る。人を稱するに桀・紂・盜跖を以てせば、怒らざる者無し。其の富貴にして壽なるを忘る。善を好み惡を惡むの同じく然ること此の如し。而るに人と作るは卻つて桀・紂・盜跖と同じく歸す。何ぞ其の名を惡みて其の實を好むや。
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尉繚子・兵令下諸そ大軍を去りて前禦の備へを為す者は、辺県列侯、各相去ること三五里。大軍の前禦の備へを為すを聞けば、戦へば則ち皆行くを禁ず、内を安んずる所以なり。内卒出でて戍れば、将吏をして旗鼓戈甲を授けしむ。発する日、将吏に後れ及び県の封界を出づる者は、後戍の法を以て坐す。兵辺を戍ること一歳、遂に亡げて代を候たざる者は、法亡軍に比す。父母妻子之を知れば、与に罪を同じくす。知らざれば、之を赦す。卒将吏に後れて大将の所に至ること一日なれば、父母妻子尽く罪を同じくす。卒逃げて家に帰ること一日、父母妻子捕執せず及び言はざれば、亦罪を同じくす。諸そ戦ひて其の将吏を亡ふ者、及び将吏卒を棄てて独り北ぐる者は、尽く之を斬る。前吏其の卒を棄てて北ぐるに、後吏能く之を斬りて其の卒を奪ふ者は、賞す。軍功無き者は、戍ること三歳。三軍大いに戦ひ、若し大将死して、従吏五百人以上敵に死する能はざれば、斬る。大将の左右近卒の陳中に在る者は、皆斬る。余の士卒軍功有る者は、一級を奪ふ。軍功無き者は、戍ること三歳。戦ひて伍人を亡ひ、及び伍人戦死して其の屍を得ざれば、同伍尽く其の功を奪ふ。其の屍を得れば、罪皆赦す。軍の利害は、国の名実に在り。今名は官に在りて、実は家に在り、官は其の実を得ず、家は其の名を得ず。卒を聚めて軍と為すも、空名有りて実無く、外は以て敵を禦ぐに足らず、内は以て国を守るに足らず、此れ軍の給せざる所以、将の威を奪はるる所以なり。臣以謂へらく、卒逃げ帰る者は、同舎の伍人及び吏罰して糧を入れて饒と為し、名づけて軍実と為す、是れ一軍の名有りて、二実の出有り、国内空虚にして、自ら民の歳を竭くす、曷ぞ以て奔北の禍を免れんや。今法を以て逃帰を止め、亡軍を禁ずるは、是れ兵の一勝なり。什伍相連なり、戦闘に及べば則ち卒吏相救ふは、是れ兵の二勝なり。

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