管子 / 輕重乙
桓公曰:「請問壤數。」管子對曰:「河諸侯畆鍾之國也。皟山諸侯之國也。河諸侯常不勝山諸侯之國者,豫戒者也。」桓公曰:「此若言何謂也?」管子對曰:「夫河諸侯,畆鍾之國也,故榖衆多而不理,固不得有。至於山諸侯之國,則斂蔬藏菜,此之謂豫戒。」
新字:桓公曰:「請問壤数。」管子対曰:「河諸侯畆鍾之国也。皟山諸侯之国也。河諸侯常不勝山諸侯之国者,予戒者也。」桓公曰:「此若言何謂也?」管子対曰:「夫河諸侯,畆鍾之国也,故榖衆多而不理,固不得有。至於山諸侯之国,則斂蔬蔵菜,此之謂予戒。」
書き下し
桓公曰く、「請う壤數を問う」と。管子對えて曰く、「河諸侯は畆鍾の國なり。皟山諸侯の國なり。河諸侯の常に山諸侯の國に勝たざる者は、豫め戒むればなり」と。桓公曰く、「此の若き言は何の謂いぞや」と。管子對えて曰く、「夫れ河諸侯は、畆鍾の國なり、故に榖衆多にして理めず、固より有つを得ず。山諸侯の國に至りては、則ち蔬を斂め菜を藏す、此れを之れ豫め戒むと謂う」と。
現代語訳
桓公が言った。土地の数え方について聞きたい。管子が答えた。河沿いの諸侯は、一畝で一鍾も採れる国です。荒れた土地は山の諸侯の国です。河沿いの諸侯がいつも山の諸侯の国に勝てないのは、山の側があらかじめ備えているからです。桓公が言った。その言葉はどういう意味か。管子が答えた。河沿いの諸侯は一畝で一鍾採れる国です。だから穀物が多く、多いので整えず、もとより保つことができない。山の諸侯の国はというと、野の菜まで集めて蓄える。これをあらかじめ備えるといいます。
解説
川沿いの国は一畝で一鍾も採れる豊かな土地、山の国は痩せている。それなのに川の国が勝てない。理由は備えでした。豊かだから穀物が多く、多いから整えず、結局は保てない。山の国は野の菜まで集めて蓄える。豊かさが備えを鈍らせる、という見方です。
この章句が説くこと
河諸侯は畆鍾の国なり河諸侯の常に山諸侯の国に勝たざる者は予め戒むればなり榖衆多にして理めず固より有つを得ず蔬を斂め菜を蔵す此れを之れ予め戒むと謂う豊か備え
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