管子 / 弟子職
凡拚之道,實水于盤,攘臂袂及肘。堂上則播灑,室中握手。執箕膺揲,厥中有帚。入戸而立,其儀不忒執帚下箕,倚於戸側。凡拚之紀,必由奥始。俯仰磬折,拚毋有徹。拚前而退,聚於戸内。坐板排之,以葉適已實帚於箕。先生若作,乃興而辭。坐執而立,遂出弃之。旣拚反立,是協是稽,暮食復禮。昬將舉火,執燭隅坐。錯總之法,横於坐所。櫛之逺近,乃承厥火。居句如矩,蒸間容蒸。然者處下,捧椀以為緒。右手執燭,左手正櫛。有墮代燭,交坐毋倍尊者。乃取厥櫛,遂出是去。
新字:凡拚之道,実水于盤,攘臂袂及肘。堂上則播灑,室中握手。執箕膺揲,厥中有帚。入戸而立,其儀不忒執帚下箕,倚於戸側。凡拚之紀,必由奥始。俯仰磬折,拚毋有徹。拚前而退,聚於戸内。坐板排之,以葉適已実帚於箕。先生若作,乃興而辞。坐執而立,遂出弃之。旣拚反立,是協是稽,暮食復礼。昏将舉火,執燭隅坐。錯総之法,横於坐所。櫛之遠近,乃承厥火。居句如矩,蒸間容蒸。然者処下,捧椀以為緒。右手執燭,左手正櫛。有堕代燭,交坐毋倍尊者。乃取厥櫛,遂出是去。
書き下し
凡そ拚うの道は、水を盤に實れ、臂を攘げて袂は肘に及ぶ。堂上には則ち播灑し、室中には手を握る。箕を執るに膺に揲し、厥の中に帚有り。戸に入りて立ち、其の儀忒わず。帚を執りて箕を下し、戸側に倚す。凡そ拚うの紀は、必ず奥より始む。俯仰磬折し、拚うに徹する有る毋かれ。前に拚いて退き、戸内に聚む。坐して板もて之を排し、葉を以て已に適す。帚を箕に實る。先生若し作たば、乃ち興ちて辭す。坐して執りて立ち、遂に出でて之を弃つ。既に拚いて反り立ち、是れ協し是れ稽う。暮食復た禮あり。昬に將に火を舉げんとすれば、燭を執りて隅に坐す。錯總の法は、坐する所に横たう。櫛の逺近は、乃ち厥の火を承く。居ること句として矩の如く、蒸の間は蒸を容る。然ゆる者は下に處り、椀を捧げて以て緒と為す。右手に燭を執り、左手に櫛を正す。墮つる有れば燭に代え、交坐して尊者に倍く毋かれ。乃ち厥の櫛を取り、遂に出でて是れ去る。
現代語訳
掃くやり方は、水を盤に入れ、腕をまくって袖を肘まで上げる。堂の上では水を撒き、室の中では手を握るようにする。箕を持つときは胸に当て、その中に帚を入れる。戸を入って立ち、そのふるまいを外さない。帚を持って箕を下ろし、戸のわきに立てかける。掃く順序は、必ず奥から始める。かがんだり伸びたりして体を折り、掃くのに残すところがない。前を掃いて退き、戸の内に集める。座って板でそれを寄せ、木の葉で受ける。帚を箕に入れる。先生が立てば、こちらも立って断る。座って持ったまま立ち、そのまま出て捨てる。掃き終えて戻って立ち、そこで揃え、そこで確かめる。夕食にもまた礼がある。夕暮れに火を灯そうとするときは、燭を持って隅に座る。灯芯をまとめる決まりは、座るところに横たえる。櫛の遠近は、その火を受けるようにする。かがんだ姿は曲尺のようで、燃えさしの間には次の燃えさしが入る。燃えているものを下に置き、椀を捧げて受け皿とする。右手に燭を持ち、左手で櫛を整える。灰が落ちれば燭を取り替え、席を移るときは尊い人に背を向けない。そうして櫛を取り、そのまま出て去る。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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『管子』弟子職三たび飯し二たび叶い、左に虚豆を執り、右に挾匕を執る。周還して貳し、唯だ嗛を之れ視る。嗛を同じくすれば齒を以てし、周れば則ち始め有り。柄尺なれば跪かず、是を貳紀と謂う。先生已に食すれば、弟子乃ち徹す。趨り走りて進み潄し、前を拚いて祭を斂む。先生に命有れば、弟子乃ち食す。齒を以て相要し、坐すれば必ず席を盡くす。飯は必ず捧げ擥り、羮は手を以てせず。亦た膝に據る有るも、肘を隱す有る毋かれ。既に食して乃ち飽けば、咡を循りて手を覆う。衽を振い席を掃い、已に食する者は作つ。衣を摳げて降り、旋りて席に鄉う。各おの其の餽を徹すること、賓客に於けるが如し。既に徹して器を并せ、乃ち還りて立つ。
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『管子』弟子職少なき者の事は、夜に寐ね蚤く作く。既に拚い盥潄し、事を執りて恪しむ有り。衣を攝り盥を共にして、先生乃ち作く。盥に沃ぎ盥を徹し、汎く拚いて席を正して、先生乃ち坐す。出入恭敬にして、賓客を見るが如し。危坐して師に鄉い、顔色怍ずる毋かれ。業を受くるの紀は、必ず長より始む。一周すれば則ち然り、其の餘は則ち否。始めて誦するには必ず作ち、其の次は則ち已む。
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『管子』弟子職凡そ言と行とは、中を思いて以て紀と為す。古の將に興らんとする者は、必ず此に由りて始まる。後れて至りて席に就くには、狹く坐すれば則ち起つ。若し賓客有らば、弟子駿かに作つ。客に對して讓る無く、應じて且つ遂に行く。趨り進みて命を受け、求むる所在らずと雖も、必ず以て命に反る。坐に反り業に復し、若し疑う所有らば、手を捧げて之を問う。師出づれば皆な起つ。食時に至りて、先生將に食せんとすれば、弟子饌饋す。衽を攝り盥潄し、跪坐して饋る。醬を置き食を錯き、膳を陳ぬるに悖る毋かれ。凡そ彼の食を置くに、鳥獸魚鼈あり。必ず先ず菜羮し、羮と胾とは中に別つ。胾は醬の前に在り、其の設くるは方を要とす。飯是れ卒と為し、左に酒右に醬。具わるを告げて退き、手を捧げて立つ。
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『管子』弟子職襍篇十。先生教を施し、弟子是れ則る。温恭にして自ら虚しくし、受くる所は是れ極む。善を見ては之に從い、義を聞きては則ち服す。温柔孝悌にして、驕りて力を恃む毋かれ。志は虚邪なる毋く、行いは必ず正直なれ。游居に常有り、必ず有徳に就く。顔色整齊にして、中心必ず式る。夙に興き夜に寐ね、衣帯必ず飾る。朝に益し暮に習い、小心翼翼たり。此を一にして解らざる、是を學則と謂う。
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『管子』弟子職先生將に息わんとすれば、弟子皆な起つ。敬しみて枕席を奉じ、何れの趾かを問う。衽を俶むれば則ち請い、常有れば則ち否。先生既に息えば、各おの其の友に就く。相切り相磋き、各おの其の儀を長ず。周れば則ち復た始まる、是を弟子の紀と謂う。
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『管子』小匡今夫れ工は、羣萃して州處し、良材を相し、其の四時を審らかにし、其の功苦を辨じ、其の用を權節し、論比計制し、器を斷ずるに完利を尚ぶ。相語るに事を以てし、相示すに功を以てし、相陳ぬるに巧を以てし、相高ぶるに事を知るを以てす。旦昔此に從事して、以て其の子弟を教う。少くして焉に習えば、其の心焉に安んじ、異物を見て遷らず。是の故に其の父兄の教は、肅ならずして成る。其の子弟の學は、勞せずして能くす。夫れ是くのごとし、故に工の子は常に工と為る。