管子 / 度地
桓公曰:「當何時作之?」管子曰:「春三月,天地乾燥,水糾列之時也。山川涸落,天氣下,地氣上,萬物交通。故事已,新事未起,草木荑生可食。寒暑調,日夜分。分之後,夜日益短,晝日益長,利以作土功之事。土乃益剛,令甲士作隄大水之旁,大其下,小其上,隨水而行。地有不生草者,必為之囊。大者為之隄,小者為之防,夾水四道,禾稼不傷。嵗埤增之,樹以荆棘,以固其地,襍之以栢楊,以備決水。民得其饒,是謂流膏。令下貧守之,往往而為界,可以無敗。
新字:桓公曰:「当何時作之?」管子曰:「春三月,天地乾燥,水糾列之時也。山川涸落,天気下,地気上,万物交通。故事已,新事未起,草木荑生可食。寒暑調,日夜分。分之後,夜日益短,昼日益長,利以作土功之事。土乃益剛,令甲士作堤大水之旁,大其下,小其上,随水而行。地有不生草者,必為之嚢。大者為之堤,小者為之防,夾水四道,禾稼不傷。歳埤增之,樹以荆棘,以固其地,襍之以栢楊,以備決水。民得其饒,是謂流膏。令下貧守之,往往而為界,可以無敗。
書き下し
桓公曰く、「當に何れの時に之を作すべきか」と。管子曰く、「春三月は、天地乾燥し、水糾列するの時なり。山川涸落し、天氣下り、地氣上り、萬物交通す。故事已み、新事未だ起こらず、草木荑生して食う可し。寒暑調い、日夜分かる。分の後は、夜日に益々短く、晝日に益々長し、以て土功の事を作すに利あり。土乃ち益々剛し。甲士をして隄を大水の旁らに作らしめ、其の下を大にし、其の上を小にし、水に隨いて行く。地に草を生ぜざる者有らば、必ず之が囊を為す。大なる者は之が隄を為し、小なる者は之が防を為し、水を夾むこと四道、禾稼傷なわれず。歲ごとに埤增し、樹うるに荆棘を以てして、以て其の地を固くし、之に襍うるに栢楊を以てして、以て決水に備う。民其の饒を得、是を流膏と謂う。下貧をして之を守らしめ、往往にして界を為せば、以て敗るる無かる可し。
現代語訳
桓公が言った。いつそれをやればよいのか。管子が言った。春三月は天地が乾き、水が細く分かれる時である。山も川も水が引き、天の気が下り、地の気が上り、万物が行き交う。古い仕事は終わり、新しい仕事はまだ始まらず、草木は芽を出して食べられる。寒さと暑さが調い、昼と夜が分かれる。分かれたあとは夜が日ごとに短く、昼が日ごとに長くなる。土木の仕事をするのに都合がよい。土はいよいよ堅くなる。甲士に大きな水のそばへ堤を作らせ、下を大きく上を小さくし、水に沿って延ばす。草の生えない土地があれば、必ずそこに袋を作る。大きいものは堤とし、小さいものは防ぎとし、水を挟んで四つの道をつくれば、稲は損なわれない。年ごとに継ぎ足して高くし、荊や棘を植えて土地を固め、柏や楊を混ぜて水が切れるのに備える。民はその豊かさを得る。これを流れる膏という。貧しい者に守らせ、ところどころに境を作れば、崩れることはない。
解説
この章句が説くこと
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